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オルファン、悩む

グルーンから王都まで歩いて2週間。

馬車なら?普通にいけば11日ほど。

馬を走らせれば?途中途中で馬を休ませなければならない。10日を切れるか。

王都からの帰りに通った街道は大きな道だが遠回りとなるため省いてある。


国王軍の話を聞いた王女様達が、国王軍に合流したいと言ってきたのだ。

結論。4人で行ってどうなるの?


まず上記の移動にかかる日数の説明。

王都周辺がバラン公爵の勢力圏である事の説明。

王都が混戦となっており、無事に合流する事の難しさの説明。

合流して4人に何ができるのかの確認。


対して、王女様達の解決法は「そこはオルファン様が何とかしてくださいますよね。」


無理だ、無理だ!!

準備には時間がかかるんだよ!!

「今は王女殿下の安全の確保が第一です。」

それで打ち切る。

コイツらそのうち「世界征服もオルファン様が何とかしてくださいますよね。」とか言い出すんじゃないか?


実は幻影の館にいる女達に声を掛けていた。

「ミカサ王国王女の騎士にならないか?」と。

家名の再興や名誉の回復など様々な野望があるだろう。危険が高い事も解っているだろう。


購入得点で無料だった8人は参加を希望した。

平凡と言われた実力だ。王族と関わって名を遺す大望を持っていた。

セールで買った騎士達からも30人が参加を希望した。そして元将軍からも1人。

併せて39人。

この39人にダンジョンで入手した材料を使った装備を渡す予定である。

「魔晶鉄」という魔力を豊富に染み込んだ金属。

鎧や盾にすれば染み込んだ魔力が魔法に対して抵抗をするため、魔法に対して強くなる。

武具にすれば染み込んだ魔力を利用して簡易的な魔法や特殊能力を使える。

欠点は染み込んだ魔力を使いきると脆くなる事。

そのために魔晶鉄を使った装備は使い捨てである。

ただし、染み込んだ魔力を使いきるのは普通に使用して5年から10年と言われている。


兜、鎧、盾、騎士剣、ショートソード、ハルバードのセットを40個。加工費と刻印費用で白金貨10枚。もちろん材料費はかかっていない。残金は白金貨2枚、金貨22枚、銀貨94枚。

そして馬も必要だ。。現在はバラン公爵の騎士から奪った15頭が余っている。名馬ではないが頑丈な馬を14頭購入。さらに揃いの馬具を39個購入。

馬だけで金貨80枚。そこに馬具が金貨4枚。

これで残りが白金貨1枚、金貨38枚、銀貨94枚。


そして、王女様達からお金のお代わりです。

前回渡してから10日と経ってないのに。

妙林尼から報告を受けてましたから散財の首謀者は解ってます。でも、王様からの貰い物である以上粗略には扱えないし、返品もできない。

困ったものです。だからわざとグチを漏らしました。

「王女様にタカる不届き者がいる。王女様の優しさを利用する許しがたい行い。それを見逃せば国王陛下に申し訳ない。なんとか斬らずに済ませたいのですが。」

これを聞いて、大人しくしてくれたら楽なんですけどね。

結局白金貨1枚を渡しました。

残金、金貨38枚、銀貨94枚。

オークションまで後2日。なんとか生き延びたぜ。


翌日、都市の調査団の調査報告が公表され、都市の外へ自由に出れるようになった。

それで平井信正を連れて外出する。長沼三徳も付いてきた。意外な事にこの2人は知り合いである。

平井信正は知り合いの斎藤道三を頼って美濃へ行く。道三の死語、道三の末子である斎藤利治が賓客として平井信正を迎い入れたのだ。そして、その斎藤利治に家老として仕えていたのが長沼三徳である。


今も昔話に花を咲かせている。

うん。このジジイの扱いは平井信正に任せよう。

街道から外れた所で魔物狩りをさせる。

あっ、平井信正がガチガチだ。実戦が苦手なタイプか。

うん。平井信正の扱いはジジイに任せよう。


2人を放置して考え事をする。

王女様達の周りに女性騎士を配置したら、見栄えや安全確保は大丈夫だろう。

では行き先はどうする?そして何をする?

ゲームと違って地図すらない。

敵の居場所もわからない。

敵の能力や兵力もわからない。

1つ間違えれば命取りだろう。


国王様の勢力が姫様達を迎えに来てくれたら楽なんだけどなぁ。

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