大司祭
修道院は広かった。
孤児院もあって子供達も多い。
奥では戦闘訓練をしているようだ。
「ここからは男子禁制となりますが、オルファン様は招かれた御方。ご案内いたします。」
案内がいかつい騎士達からシスターに代わる。
いくつものドアをくぐった先に黒いドアが。
「ここからはオルファン様のみお進みください。」
促されてドアを潜る。その先にもドア。そこにいたシスターに案内されて部屋に入る。
絶対に1人ではたどり着けないね。
「オルファン様は御会食の後、御一泊なさります。皆様にも別席を用意してあります。そちらにどうぞ。」
知らずのうちに引き離されていた。
「よく来たわね。私が大司祭の地位にあるグローシアよ。沢山の寄付に感謝するわ。」
脂ぎったオッサンを想像していたから呆気にとられた。30代くらいの金髪の仕事ができるキャリアウーマンといった感じの女性がそこにいた。
「貴方の寄付で多くの子供が救われるわ。ありがとう。」
他愛のない会話と謝礼が続く。
このままなら何事もなく終わりそうだ。
「貴方、道中で大勢の女を抱いたそうね。
女は好きかしら。」
グローシアが近づいて股間を触ってくる。
「どういう事です?」
「私に協力なさい。好きなだけ女を抱かせてあげる。私は大司祭で終わる女じゃないわ。必ず教皇になる。そのためにはお金がいるの。寄付をなさい。」
「孤児のために使うのでは?」
「えぇ、孤児のために使うわよ。私は20以上の孤児院を経営してるもの。他の施設もあるわ。彼らは私の為に命を捨てれるもの。大事にしなきゃね。」
背筋がゾッとした。
「入ってらっしゃい。」
ドアが開いてシスターや女騎士、女兵士が入ってくる。逃げ道が塞がれた。女達が服を脱ぎ出す。
「聖者の腕輪。神殿にも伝わる遺物。その副作用も知っているわ。外して楽になりなさい。」
腕輪を取られた。
ドクン。
「彼女達は私の為なら何でもするわ。隣室や周辺の部屋にも用意してあるわ。楽しんでね。」
獣が解放された。
そして翌日の昼には動ける女性はいなくなり、様子を見に来たグローシアを組強いて犯した。処女だった。夕方には自分から性を貪っていた。
「これだけの事をしたんだもの。今さら私の支援が中途半端じゃ許さないわよ。」
「腕輪を返せ。俺は止まらないぞ。」
「あら、それならまだまだ連れてくるわよ。
私の為に何でもできる人が百人、二百人だとは思わないで。聖騎士の中にも10人はいるわ。
なんなら聖女様やその候補を抱かせてあげるわよ。
だから寄付をしなさい。」
ようやく腕輪を取り戻す。
「鑑賞用のつもりで用意した子もいたのだけど。みんな処女を失ったわね。冗談で100人用意して足りないとは思わなかったわ。」
今、口で奉仕をしている女兵士2人以外は皆処女だったそうだ。この2人は未亡人。
この2人が相手をすれば終わると思っていたようだ。後は手を出しても2~3人だと。
「いつもこんな事をしてるのか?」
「こんな事をする価値のある相手なんていないわよ。貴族だと利用されて終わるだけだし。で、いくらくれるの?」
「白金貨300枚。」
「私たちの初めての価値は入ってるのかしら。それとも、もう1晩語り合うの?」
くそっ、毒を食らわば皿まで。
「白金貨500枚。どうだ。」
「そんなに。商家のハゲでも白金貨5枚出せばいいほうよ。そんなにくれるなら、貴方の子供が欲しくなるわね。今ならこの子達をつけてあげるわ。」
冗談か?
「足りないなら白金貨600枚。」
「本当に?新しい子を用意するわよ。まだ出せる?」
「白金貨700枚。限界だ。」
「それだけあればいくつかの派閥を吸収できるわ。あの女とあの女、あの小娘も潰せるわ。
そうね、貴方の為の騎士団をつくってあげてもいいわ。感謝なさい。」
どうやら満足してもらえたようだ。
「ふん。邪魔者を排除したら貴方にあげる。
乳が垂れたバカ女とジジイに媚を売る真面目ちゃん、若さだけが売りの小娘だからいるかしら。」
こ、怖い。怨念がただよっている。
「それより私を馬鹿にしてきたババァ共が先かしら。そうね。そちらが先ね。ジワジワと潰そうかしら。それとも一気に?どちらも捨てがたいわね。」
もはや当初の凛々しいキャリアウーマンのような姿はない。
狂気漂う病んだ女性にしか見えない。
食ったのは毒ではなく猛毒だったかも。
「オルファン様、多額の寄付に感謝します。貴方のおかげで沢山の方が救われるでしょう。お連れの方々も申し訳ない。オルファン様を引き留めてしまった。」
お前誰だという変わりようだ。
この前の伯爵といい、このグローシア大司祭といい、この世界には怖い人が多いようだ。
個人所持金白金貨250枚と金貨・銀貨が多少。
740万Gと48万M。
Mを増やしたい。




