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接敵!!!!-王子サイド-

昨日の雪が嘘だったかのように晴れ渡る空の下、俺は軍の真ん中で蹄の音を響かせながら前進していた。軍の皆は「今回は勝ち戦だな」とか「そういえば、彼女できたか?」とか軽口も聞こえるくらいだ。今回の軍勢は最強だろう。なぜなら、最強を誇る騎士団が先鋒として接敵するはずだからだ。最初から最強をぶつけておけば、そのまま押し込めるだろう。


やっと、公爵領の東側に着いた。やはり聞いていた通り、農村と田畑しかない。これならば捻り潰してもなの被害もないだろう。わが最強の軍勢にひれ伏すがよい。


先鋒の騎士団もいる。よし、いざ!開戦の時だ!!!!!


「者共!!!!散開!!!!!!!」

俺の大音声に反応して馬の蹄の音と鎧の金属音が響き渡る。土煙が舞い上がり、平野を埋め尽くすほどの軍勢が前進する。やはり、公爵程度では相手にならないのだろう。それにしても静かすぎないか?しかも全く血の匂いがしない。


いったい何が起きている。それでも進むしかない。前進だぁ。そんな時軍勢の蹄の音が止んだ。何が起きている?敵か?いや敵ならば押せばよいだけだ。なぜ何の音もしない?何が起きている?何もわからない。



そんな時声が聞こえた。


「アルフィーネ様!!!申し訳ございませんでした」と。


アルフィーネ?アルフィーネがどうしたというのだ。そもそも、こいつは誰だ?騎士団の誰かだったか。騎士団長か?誰でもよい。そいつごと捻り潰せば関係ないことだろう。やっと軍が進み始めた。


「押せーーーーー!!!!!!!!」と俺が大音声を上げると、後ろから「ウォオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!」と大音声が聞こえ、蹄の音が地鳴りのように響き渡っていた。



5分ほど進んだところだろうか。誰かが来た。誰だ?伝令に任命した奴か?


「伝令!!!!!!申し上げます。騎士団総員離反。無血降伏にございます」


は?降伏だと?しかも戦わずして降伏しただと?おかしい。そんなはずはない。近衛兵団はまだ接敵してないのか。


「伝令、申し上げます。コンフェクショナリー公爵降伏。コンストラクション侯爵降伏」

は?そんな矢継ぎ早に降伏が続くのはなぜだ?誰がいる?アルフィーネか?これでは、わが軍の敗北が濃厚になってしまうじゃないか。何があった?



行軍の疲れか?確かに昨日雪の中を行軍したがそれだけで、降伏が続くか?いったい何が?


そう思ったとき、戦場に女神が現れた。


紫色のドレスに白いファー、白銀の鎧。白銀の雪のように白い肌と太陽に反射する金色の髪。何だアイツは。格が違う。


さらに漆黒の槍に輝く金の刺繍。この槍は。アイツなのか?


「よう、フォート。いらん事したなぁ。ウチに喧嘩売ったこと、誠心誠意詫びてもらおか。献花はするけんなぁ」


お前は!!!!!!!


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