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王子騒動ーアルフィーネサイドー

ウチがフォートの挙兵を知ったのはおとんが王城から帰ってきた時やった。おとんが王城にスパイとして入り、夜明け前に王子が挙兵し、王家直轄地の最東端まで行く予定であることを言っていた。実はウチには転移魔法陣がある。


そこで、フォートが雪の中を行軍している間に、ウチとおとんで公爵領の東側屋敷に転移し、城の周りの農家と住民を城に避難させておいた。もちろん、田畑が心配という声もあったが、そのために普段から年貢を集めている。


いわゆる囲い米と似たような政策である。さて、王子はバカなので、ウチが引いていくと真ん中まで攻め込んでくるだろう。ということで、陣が伸び切り、騎士団を降伏させた後で、フォートを釣り出して後ろから囲むように動かしてやろう。


もちろん、フローリアの実家の伯爵家も実は私とも通じている。王子に義理立てで500の兵を出しているが、こちらにも500の兵を出している。ちなみに、両方ともリリアナさんと私を救うための軍であり、お友達を助けるためという軍の派遣理由である。


で、フォートが来るまでの間何をしていたかと言うと、コンフェクショナリー公爵とコンストラクション侯爵のご息女へのお便りの準備である。すぐに終わらせるため兵を引くように勧告するためのお手紙とお茶会へのお誘いである。


ちなみに、王子の挙兵は前もって知っていたため、コンフェクショナリー公爵にはフォートの味方の振りをして、付き従い被害を出さないように逃げてもらおうと根回しをしていた。もちろんコンストラクション侯爵にも伝え、危険性への認知は高めておいた。


よって、実際に戦っているのはフォートとリリアナだけである。あとは近衛騎士団も王子に着いて行くらしいので最後の最後まで付き従うのか見ものである。



開戦の火ぶたが切って落とされた時、私は東屋敷から飛び出し、散開する王子軍の前に立った。そして、見ていると、騎士団らしい一団が来た。多分騎士団だ。遠くて見えにくいけど、ブレイズ団長もおるけんなぁ。


ちなみに、ブレイズ団長は私と同じ18歳で、魔界の四天王の一族らしい。ちなみに掃除と洗濯とお料理が得意らしい。便利やわぁ。うち、家庭的さ負けとるかもしれん。


どないしょう。まぁ、人それぞれあるかぁ。と思っていたら、開口一番「アルフィーネ様!申し訳ございませんでした!!!!」と土下座しそうなほどに頭を下げてくる騎士団長。


私は「ブレイズが気にすることちゃうよ。いかんのは王子やけん。うちもトカゲには縁あるみたいなんよなぁ」と言うと、「そうですか、では、また今度、空飛ぶトカゲでも探しに行きませんか?」と返ってきた。


「面白そうやね。顔、真っ赤じょ。好きな人でもできた?」と言うと、まんざらでもなさそうだった。


さて、あのアホの方も見ておくか。


で、そのアホは「お前は」とか言いながら白々しく目を見開いていたので、もう少し目を開いてもらおう。


槍の刃がついてないほうで「お前、アホなん!?予算考えとん?なんも考えんとこんなことしよんやったら、国を背負う価値ないじょ」と叩く。


あのボケなすは「ぁふん。.......いぃっ。もっと罵ってくれ」と変な扉を開いてしまったみたい。


どうしよう。とりあえず、捕らえるのはパパに任せて、明日の処刑案考えよう。


やっぱり、性の裏切りは性のさばきで返すべきだよね?


あ、リリアナさんも許すつもりはないよ。だって、兵を挙げちゃったもんね?

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