11話 王子快勝?ー王子フォートサイドー
いよいよ夜明け前だ。まだ寒い冬の夜風を浴びながら、寝室を抜け出し、軍備を整える。これで完璧だ。
「いざ、出陣」と俺が言うと「おう」と返ってきた。なんか、声量なくないか?昨日もっと五月蠅かった気がするが気にしても仕方ないだろう。
まずは東進するが、雪のせいで思うほど前に進めない。平野だからと高を括っていたが、今は鷹が欲しくなるほどに前が見えない。しかも、前方にも軍隊がいるせいで、火魔法で道を開くわけにもいかない。今回の軍の編成が不味かったかもしれない。
公爵軍は1人1人が一騎当千と聞いている。聞いているだけなので信頼はしていないが、一騎当千が本当ならば、1万5000の軍勢でも150万の軍勢に匹敵してしまう。そうなると、いくら兵力が優勢でも全く油断できないことになる。
さて、どう料理してやろうか。まずは東から攻めることになっているが、相変わらずひどい雪である。明日になれば、おそらくあちら側も晴れているだろう。とりあえず、公爵領の東側の隣町まで進むことができたはずだ。とりあえず、今日はここで休もう。
騎士団の奴らは練度こそ高いが不穏である。もしかすると裏切るかもしれない。その裏切りを考慮して先鋒隊として向かわせている。まず、最初に攻撃が当たるのは騎士団の奴らだろう。騎士団の奴らは最後まで出兵に反対していた。
だが、国の大義のためと説明し、出兵できた。最悪近衛兵がいるはずだから、抑えとしては十分であろう。いよいよ、明日接敵するはずだ。
緊張とワクワクで全く眠れない。さぁ、リリアナでも抱いておくか。
「殿下ぁ、いよいよ明日ですわねぇ。ご武運をお祈りしておりますわぁ」とリリアナが甘えてきた。やはり、俺とリリアナの愛は最強だ。負けるはずがない。
ただやはり騎士団の動きだけがどうにも悪い気がする。今回宿は取ってあったが、俺とリリアナだけが確実に入れたことが分かった。騎士団はどうしているのだろうか。まぁ、よい。明日は晴れのはずだ。
「リリアナ、これが勝利の味だ」と言いながらまた舐めさせてやる。俺のビッグマグナムで男爵令嬢を屈服させている。この征服感がたまらない。
いよいよ明日に迫った開戦も我々の勝利で終わるだろう。今はゴールデンを純金の虫かごの上から毛布を被せ、弱らないようにしている。ゴールデンを連れてきているからきっと勝てるはずだ。
「この俺のゴールデンボールもなめていいんだぞ」とリリアナに言うと、嬉しそうに舐めてくれた。さぁ、今日も貫いてやるか。俺のビッグマグナムで。
明日は絶対勝利で終わる。待っていろ!!公爵!!
講釈を垂れる公爵はもうたくさんだ。




