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落雷の下剋上  作者: 風冥つむろ.
一章.【俺達の日常】

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day7 -最強のカウンター-

「カウンター……!?」


「羽築、こんなとこでやり合ってて良いの〜?鈴が―――って、羽築がいない……!?酒嫁も……!やられた……!」



姫憂が驚いている隙に麻耶は鳩羽のいた所へ目線を向ける。

しかしそこには鳩羽は存在せず、麻耶の視界の端に表示されていた端末のUIに目を向ける。

そこには確かに酒嫁の三つのライフが二つに減っていたのだ。

姫憂の攻撃を守の太刀で守りながらもう一人の仲間・鈴庵へ連絡を取る。


やがて連絡を取り終えたのか、麻耶はふふ、と頬をゆるめて笑った。



「……ふ、良いの、冥羽さん?そんなに私に攻撃して」


「えっ……、?」


「この攻撃を幕に上げます」


「あっ……、しまっ……!?―――……。」



空間が歪むような錯覚を覚えた。

麻耶が二刀を交差させた瞬間、姫憂の視界には、自分自身が敗北する未来が鮮明に焼き付く。

攻めれば切り裂かれ、守れば崩される。

逃げ場のない鉄壁の理が、姫憂の呼吸を完全に奪い去ったのだ。

彼女の問いかけに姫憂が反応した瞬間、麻耶の「守の太刀」がまるで生き物のように軌道を変えた。

カウンターの衝撃は冥羽の防衛ラインを容易く突破し、姫憂の身体を光の粒子へと変えていく。


轟音と共に、実況の声が霓虹全域に響き渡る。



『おぉーっと、ここで防戦一方だった透朱がカウンターで姫憂を打ち破ったぁぁ!姫憂と酒嫁は数分後復活します!』



残された水面には、もう誰もいない。

ENDS NOVAというチームの牙城は、麻耶という絶対的な天災の前で、今まさに崩れ去ろうとしていた―――。



「そんなんじゃ、帝都の足元にも及ばないぞ〜〜〜っ?」


『わずか数分でENDS NOVA(終星)、まさかの鳩羽のみとなってしまった!』



二対一。

圧倒的な戦力差。

水面に残された鳩羽の背中は、孤立無援。

しかし、その肩に刻まれたENDS NOVAの紋章は、かつてないほど鋭い青白い光を放ち始めていた―――。

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