7/15
第7話 少年とある日の日常
ある日、ゲーム機の一つが反応しなくなった。
何十年も使ってたスーパーファミコンだ。
ケーブルを刺し直してもテレビを叩いてもどうにもならない。
分解しろと言われたけど、特殊なネジが使われてて、開かない。と言ったら、
お姉ちゃんが、「かせ」と言って、取り上げて、何かごそごそしたら、ネジが取れていた。
どうやったのかわからないけど、とにかくカバーは外せた。
中はもうかなりボロボロだった。白い錆び、ほこり、変色したプラスチック、
ちょっと掃除して組み直してみたけど、やっぱりつかない。
休憩するために、座って床に手を置いた時、そこにマイナスドライバーがあって、
その角で指をケガしてしまった。
親指がちょっと切れて、血が出た。そんなには痛くなかったけど。
それを見たベル姉ちゃんが、ぼくの手を取り、怪我した指を口の中に入れた。
ぼくはびっくりした。
「えっ・・・?」
「ほら、これでもう治った。」
ぼくは指を見ると、怪我が治っていた。血は止まり、傷口もくっついていた。
どうして?そういうものなの?口の中に入れたら小さな傷なら治るの?
僕はずっと自分の指を見ていた。
ベル姉ちゃんは本当に悪魔なの?魔法が使えるの?わからない。
ドキドキしている。




