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第12話 少年は一人
ぼくはベル姉ちゃんの家に戻った。
いつまで待っても、ベル姉ちゃんは帰ってこない。
手の傷が痛い。落ち着くと、痛みがどんどん大きくなっていた。血は止まったけど、
すごく刺すように痛い。
家はガランとして、死んだような雰囲気だった。
あんなに暖かくて安心する場所が、今は冷たい海のような孤独を感じる。
同じ家なのに。
ぼくは・・・また、捨てられた?
いや、そうじゃない。ベル姉ちゃんは島から出た。それで刑務所みたいなところに送られたんだ。
じゃあなんでぼくを見なかったんだろう?
ぼくはもう関係なくなったから?それともぼくを守るため?
わからない。
悪魔、悪魔を狩る人間、アルレッキーノ、バフォメット、地獄、牢獄。
考えても答えが出ない。
聞きたい。もう一度会いたい。
ベル姉ちゃんは、何を考えていたの?
会いたい。




