第19話 明暗を分けたシーズン最後の予選
どうも!ラドロです!今回は最後の予選です…!
それでは、どうぞ!
遂に迎えた最終戦。舞台は2度めのモビリティリゾートもてぎ。
ノーハンディの戦いというのもあって予選Q1を突破したのは強いチーム、つまりランキング上位にいるチームが多く、敗退したのは9位から順に無双、ファウストにブルーホーク、モジューロそしてアミューズメント、ダッシュ、VRレーシングとなった。
そしてQ2。KON、楽天、NTT、クイーン、マザー、タキオン、ファースター、ウィダーが開始早々マシンをコースへと運ぶ。
ここで大きく明暗が分かれるのはKON。もしここでポールポジションを獲得し1ポイントを上積みすることができなければトップのNTTとの点差は20になりチャンピオン獲得がほぼ不可能となってしまう。逆にいえばNTT視点、強豪KONが脱落すれば精神的に大きく楽になる。しかしここでNTTと楽天の監督、厚大は衝撃の無線を飛ばす。
「足立、タイヤは温存しろよ。お前はもうそこまで前狙う必要ないんだ」
「了解」
たしかに前戦のタキオンのようにタイヤを温存することは決勝で前に出るには有効な手立てだがそれではKONのポールを許すという風にも聞こえる。もてぎは特にオーバーテイクが難しいので直接KONに取られなくとも他のチームに逆転される可能性が出てきてしまう。すると残り5分を切ったところで予想通りの流れが起こり始める。
『さあKONが90度コーナー時点でファステストだ!
今最終コーナーを通過して…メインストレートを立ち上がる!タイムはどうだ!1分36秒6!暫定トップだぁ!』
重りがなくなったことで速さが完全復活したGT-R。その手を緩めずタイムをさらに縮めにかかる。クイーンやタキオンもそれに続いて最速タイムをどんどん更新する。そして
『さぁ現在マザーNSXがトップタイム、それに続き楽天も2番手につけています。そこからタキオン、KON、NTT、クイーン、ファースター、ウィダーと続いています。
はたしてポールを取るのは誰なのでしょう!いま残り1分を切りました!
まずはウィダーがメインストレート!1分35秒7!これでトップですがKONがセクター2時点でそれを上回るタイムです!いまセクター3を走行中!どれくらいのタイムで来れるのか!そして今、ファースターが1分35秒9で通過しチェッカー!
これで残りのマシンがコントロールラインを通過すればVGTすべての予選が終わります!さあーKONが今ビクトリーコーナーに差し掛かりました、そのきれいなドライビングは乱れることがありません、全体ベスト!メインストレートを立ち上がってくるがどうだ!?…1分35秒4!トップだー!』
なんとか首の皮一枚を繋げきったと安堵するKON。しかしここでどんでん返しが起こってしまう。
『おおっとぉ?!ここで最後のアタックマシン楽天が90度コーナー時点で全体ベスト!!ビクトリーコーナーを通過して…縁石を使ってさらにタイムを縮めにかかった!非常にアグレッシブです!そんな佐藤太郎のアタックは…1分35秒3!ポールだ!!』
「嘘だろ…」
唖然とする忠宏。数秒前までチームを包んでいた安心感は一気に重い空気に変わる。一方対照的に明るいムードだったのは楽天とNTT。KONのピットの中継画面には清水と吉葉が手を取り合っているのが映し出された。結果としてスターティンググリッドは楽天、KON、マザー、タキオン、ファースター、NTT、クイーン、ウィダーとなった。
(続く)
今回も読んでいただきありがとうございました。もし本作品を高く評価してくださるなら次回以降も読んでいただけたらと思います。それでは、メリークリスマス(投稿日時:2023/12/25)!




