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リアルラック超マイナスな俺、VRゲームの中でぐらい幸運になりたい。〜幸運極振り弓使いの冒険〜  作者: めんだこ職人


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魔法使い?-04

隆也が角兎を杖で撲殺した後、満足げな表情のままこちらに戻ってくる。


「いやぁ、かなり楽しかったわ」


「いや魔法使えし」


筋肉ゴリラが杖で兎ボコってるシーンって結構ホラーだからな?

せめて魔法を使え。


「いやいや、MP勿体無いだろ」


「俺の魔法見せてやるって言ってただろうが」


「俺の筋肉魔法はどうだった?」


謎のポーズをキメながらドヤ顔で聞いてくる隆也...ハッキリ言ってキモいな。


「キモい」


「え、ひどくね?」


俺、結構魔法を見れるの楽しみにしてたんだが?

筋肉魔法とかいうただの撲殺を見たかったわけではない!

俺は魔法使えないし、人の見るしかないのに!


「次は絶対に雷魔法使えよ?」


「仕方ねぇなぁ」


なんでコイツから見てろって言い出したのに俺が我儘言ってるみたいになってんの!?

てかお前はそういうキャラじゃないだろうが。

お前は厨二病患者で、口数少ない系のクールキャラを演じてるイタいやつだろ?

今日のお前はテンションがおかしい!一体どうしたっていうんだ?


「なんかテンションおかしくね?」


「あぁ、折角のゲームだし、見た目に合わせて熱血キャラでも良いかなと思ってさ」


「あ、そゆことね」


見た目に合わせてんのか...たしかにそのほうが自然ではあるな。


「じゃあ俺もそうしよっかな?」


「今の格好に合わせたら普通にネカマじゃね?」


「......別に隆也だけだし良くね?」


「それもそうか」


「じゃっ、私も見た目に合わせよっ」


俺が少し声のトーンを上げて女の子っぽく喋ってみると、隆也が急に俯いて地面に倒れ伏した。


「急にどうしたの?大丈夫?」


「いや...ちょっと余りにもキモすぎて吐き気がしただけだ...」


「ハァ!?」


巫山戯んなよ、今の俺って見た目可愛いし、声もなんかいい感じになってるし!

別にキモくなんかないだろうが...と思ったけど、普通にキモいわ。


「流石に私は辞めるか...」


「是非そうしてくれ...」


変なノリのせいでスゲぇ気まずくなったぞおい。

てか、隆也と俺の場合はリアル知ってるから違和感だけど、これ赤の他人から見たらまじでどっちか分からないよな...

ちょっと他の女の子の見た目してるプレイヤーとは関わらないようにしておこう。

多分心にダメージを負うだけだと思うから...


「ちょっと走んね?」


「お前の速度についてけねぇから無理」


お前はAGI20あるけど俺は0だぞ!確実に着いてけない。

あとなんかスタミナも落ちてる気がするし...


「体力持たないから無理」


「スタミナはHP参照だからな、お前は勿論0だ」


「え?そうなん?」


スタミナってHP参照だったのかよ!

俺HP初期値だし、だからさっき少し走っただけであんなに疲れたのか。


「おう、だから俺が背負ってやろう」


「背負う?お前が俺を?」


「おう、そしたら速度が2倍くらいになるぞ」


「......別にそんなに急がなくてもいいんじゃね?」


なんでコイツはそんなに速く進みたがってんだ?

別に散歩だとでも思えばゆっくりでも楽しいけど。


「お前は分からんかもだけどな?ただでさえ歩幅のせいで速度に差があるのに、歩くのが杖ついた老人より遅いお前に合わせてるとまじでストレスたまんだよ」


「そんなに?」


「カタツムリと歩いてる気分だ」


「でも数字的にはたった20の差だろ?」


俺が0、隆也が20、別にこのぐらいの差ならそんなに遅く感じることないと思うんだけどなぁ?


「20っていうとレベル2つ分だぞ?かなりデカい」


「あ、なるほど」


最初に200ポイント貰ったから感覚バグってたけど、20ってかなり大きい数字なのか...

MMOでレベル2つ分っていうと大分だよな。


「てことで俺に運ばせろ」


「ま、その方がもっと戦えるか」


速度上がればもっと敵と戦えるからな。

散歩も良いけど、俺は敵と戦ってる方が好きなんだ。


「じゃあ頼むわ」


「よっし任せろ」


隆也がしゃがみ、後ろに手を回す。

俺はそこに乗ろうとして...一つの疑問が頭に浮かぶ。


「でも隆也ってSTR確か0じゃなかったけ?」


「0だぞ、でも問題ない」


「なんでそう言い切れんの?」


「お前どう見ても軽そうだからな」


「確かに」


隆也はムキムキボディだが、俺はちっちゃな美少女ボディ、サイズ感がだいぶ違うし...リアルで例えると大人が小学生背負うようなもんだよな...


「いけるかぁ」


俺は隆也の背中に飛び乗る。

俺が乗っても隆也は重そうな素振りなど見せないので、多分平気だったんだろう。


「じゃあ、頼む」


「おう、任せとけ」

_____________________________________________


『隆也の脳内』


やっべー、普通に重いぞ!?

てかサイズがどうたらとか言ったけど、ゲームなんだからステータスが全てだよなぁ...

普通に重いし、これで走るの絶対にキツイ。

でももう載せちゃったし...これでやっぱ無理とか言ったら『その筋肉は飾りか?(笑)』みたいな事言われかねない!?実際飾りなんだけどさぁ!


クッソ!やっちまったもんは仕方ないし、角兎を倒してレベル上げよう。

そしてしれっとSTRに振り分けるんだ!


取り敢えずそれまでは気合で行くしかねぇ!


「おう、任せとけ」


俺はその一言を絞り出すので精一杯だった...


______________________________________________


隆也の背中に乗ると、視界がだいぶ高くなった。

隆也のアバターは多分190位ある巨体なので、その背中に乗ると2mぐらいの高さになるのだ。

さっきまで視界が低すぎて周り全然見えてなかったが、これならかなり遠くまで見渡せる。


あと速い。

ステータス20の差は結構影響あったようで、さっきまでの2倍くらいの速度で草原を進めている。


「隆也!右の方に角兎いるぞー!」


「右の方ってどっちだよ!?雑すぎんだろ」


角兎を見つけたので隆也に報告しておく。

が、報告が雑だと文句を言われた...

仕方ない...ここは俺の本気の報告テクニックを見せてやろうではないか。


「2時の方角、敵は1体ね」


「最初からそう言え!」


FPSで培われた報告テク、FPSで報告ができないやつは沼だからな。

勿論俺もやればできるのだ。


「手出すなよ!俺がやる!」


「おっけ」


どうやらこのまま近づいて隆也が仕留めるようなので、俺は上で見ているだけになりそうだ。

でもこれでようやく魔法が見れるな。

どんな魔法なのだろうか、『感電(エレクトロ)』ってのは。


「ちょっと一回手を離すから捕まっとけ!」


「りょーかい」


角兎が眼の前に来た頃、そう言われたので俺は隆也の首に手を回し、落ちないように体をしっかりと固定する。


すると、隆也は俺から手を離すとインベントリから杖を取り出し右手に構える。

そしてそのまま杖を右手に持ったまま角兎に近づき...その杖を思い切り振り下ろした。


「えぇ?」


また物理攻撃かよと、一瞬思ったがどうやらこれで終わりではなかっったようだ。

角兎に杖が触れた瞬間、隆也が魔法を発動させる。


感電(エレクトロ)!」


隆也がそう言うと、杖の先端に電気の玉のような物が現れる。

そして、隆也が発動した魔法は、杖の先端から放た...れずに、そのまま直で角兎に当たった。

魔法を食らった角兎は、一瞬びくん、と震えた後死んだようだ。


俺はそれを見て一言。


「魔法使いとは?」


多分『感電エレクトロ』ってなんか電気の玉みたいなのを飛ばす魔法だと思うんだよ。

魔法なんだから遠距離攻撃なはずだし、でもコイツ杖の先端に発生した魔法を直でぶち当てて攻撃してたよな?

確かに近づいて魔法使えば補正いらないとか言ってたけどさ!

ゼロ距離でそれやったらもう魔法使いではないだろ!どっちかと言うと近接職の挙動だぞそれ。


困惑する俺と裏腹に、隆也はどこか自慢げだった。

感電エレクトロ

電気の玉を放ち、敵にダメージと僅かな硬直を発生させる魔法。

威力は高いが、射程が短く当てるのが難しい。

消費MP5

単体攻撃魔法

MATK 10

付与効果 感電0.5秒


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