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リアルラック超マイナスな俺、VRゲームの中でぐらい幸運になりたい。〜幸運極振り弓使いの冒険〜  作者: めんだこ職人


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合流-02

取り敢えず隆也と合流しようと思い広場を見渡してみるが、そもそも隆也の見た目知らないので取り敢えずメッセージを送って確認してみることにした。


このVR機器では、どのゲーム中でもフレンドにメッセージが送れるのでとても便利なのだ。

さっきも隆也から早くしろってメッセージ来てたし。


yuuhi『広場ついたけどどこ〜?」


「これでよしっと」


俺はデバイスウィンドウを眼の前に出し、半透明のキーボードでサクサクとメッセージを入力した。

隆也にメッセージを送ると、直ぐに返信が返ってくる。


ryuuya『広場の噴水の縁に座ってる、名前はそのままだから頭の上見たら分かるはず』


噴水噴水...あれか!

広場を見渡すと、隅に小さな噴水がありその縁に誰かが座っているのが見える。

見た感じ噴水は一つだけだし、座ってるのも一人だけ、あれが隆也と見て間違いないだろう。


「ふっふっふ、こっそり近づいて驚かしてやろう」


この見た目を見て一目で俺とは分かるまい!それに名前もリアルとはかけ離れてるからな、絶対に俺だとはわからないだろう。

そう思って噴水に近づいていくのだが...


「やっと来たな、遅いぞ夕陽」


「......」


ある程度まで近づいて頭の上に隆也の名前が見えた頃、普通に声をかけられた。


「なんで分かった?」


不思議に思って聞いてみたが、帰ってきた答えはシンプルなものだった。


「昨日の夜、名前はラッキーマンにするとか言ってたろ?見た目女の子だけど名前的にそうだろうなって」


そう言えば昨日チャットしてたときにそんなこと言った気もするな...


「てか、お前見た目自分で決めたん?なんかイケメンにするとか言ってなかった?」


「いや、それがさ」


見た目が何故美少女になっているのかツッコまれたので、俺はランダム生成の確率に負けたとだけ話しておいた。

最初は半信半疑だった隆也も、俺が確率という単語を口に出した瞬間直ぐに納得してくれた。


「ようは物欲センサーだな、納得だ」


「それで納得されるのは不本意なんだが?てか、そういう隆也こそ見た目自分で決めたのか?」


「ん?俺は勿論自分で決めたぞ」


隆也のキャラ、見た目がなんか海外映画に出てくるムキムキ俳優みたいな見た目なんだけど?

うっすいシャツに、ツルツルのスキンヘッド、ムキムキボディに全身日焼け...


「すっげぇ違和感」


「なんでだよ!?カッコいいだろうが!」


「だって隆也は職業魔法使いにしたって言ってたよな?」


「そうだけど?」


「いやいや、その見た目で魔法使いは可笑しいだろ」


「別にいいだろ!?それに筋肉の妖精だからな、魔法ぐらい使えんだよ」


「......まぁいいわ、ゲームだし見た目なんて自由だよな」


「そうだな、じゃあサクッと探索いかね?」


俺は、その場で隆也とパーティー設定を済ませ、まずはこの村の外に向かうことにした。

この村は初期地点で何にもないってのは事前に調べてわかっていたので俺もそれに同意した。

次の街まではレベル1でも余裕で行けるっぽいので、安心だ。


「後、インベントリから武器出しとけよ」


「インベントリ?...これか」


後、隆也に助言され、インベントリを開いてみると、そこにはボロい弓と木の矢が10本入っていた。

これは初期配布で、選んだ職業に応じて武器が入ってるらしい。

隆也の場合は魔法使いなので杖が入ってたそうだ。


「そういや隆也はもう魔法使えんの?」


「勿論使えるぞ!属性色々あって悩んだけど、俺は雷魔法にした」


「いいなぁ、俺もスキル的なの欲しい」


「最初に魔法もらえるのは魔法使い系と神官系のみだぞ」


「そうなんだ...」


「街に着いたらスキルも覚えられるって!」


「それなら良いけどさぁ」


そんなことを話しながら歩いているうちに俺と隆也は村の出口へと辿り着いていた。

この村はかなり小さかったようでほんの一瞬だった。


「そうだ、村出る前にステータス見せ合おうぜ?どんなビルドなのか確認したいし」


「そうだな、俺も隆也のビルド気になってたんだ」


「そう?じゃあ俺から見せるわ」


そう言って隆也は俺にステータス画面を見せてきた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


『ryuuya』 Lv1 職業『魔法使い』

祝福『魔力と知恵の神』

SP0


HP  30/30

MP  100/100(120)+20%

STR  0

INT  60(72)+20%

VIT  10

AGI  20

DEX  0

LUK  0


スキル

『雷魔法I』

使用可能魔法

感電(エレクトロ)消費MP5 単体攻撃魔法


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「おぉ、如何にも魔法使いって感じのステータスだ」


「だろ?結構悩んだけど、MPを多めにしたんだよ」


「魔法24回も使えるじゃん、めっちゃ強い!」


「よし、じゃあ次は夕陽の番なー」


「ちょい待て、俺のことは夕陽じゃなくてラッキーガールと呼ぶんだ」


「めんどくさいって、微妙に長いし」


「じゃあラッキーって呼べ」


「うーん......まぁ良いけどさぁ...」


「よし、じゃあ俺のステータスこれな?」


今度は俺がステータスを表示させ、それを隆也に見せる。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『ラッキーガール』 Lv1 職業『弓使い』

祝福『幸運と俊敏の神』


SP0


HP  10/10

MP  10/10

STR  0

INT  0

VIT  0

AGI  0

DEX  0

LUK  200(240)+20%

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


隆也は俺のステータスを上から下まで全て見た瞬間、笑い始めた。


「ははっ......終わってるw」


「なんでだよ!完璧だろうが!」


どこからどう見ても完璧なステータス何だが?どこに笑う要素があるというのだ!


「いやいや、極振りにしても幸運は無いでしょ」


「じゃあ隆也は俺にゲーム内でも不幸でいろと?」


「......そう言われるとなんか可哀想に見えてくんな」


「それにちゃんと調べたから!弓は幸運で命中率結構変わるらしいし!無駄では無いハズだ!」


「でもさ、弓使いと魔法使いってシンプルに相性悪くね?」


「確かにそれはそうかも...」


どっちも後衛だからなぁ、それに俺はステータス的にも多分一撃で死ぬし。

隆也の方が多少マシとは言え、魔法が即時発動なわけ無いし...


「まぁ大丈夫っしょ!」


「まぁ、そうだな!」


別に最前線に追いつこうって訳じゃないんだ、ゆっくり進めりゃ良いんだし、二人でのんびりやるとしよう。相性悪くたって時間かければ進んでいけるはずだ。


「取り敢えずHP的に隆也が前な!」


「おう、任せとけラッキーガール!ぶふっ...」


「おい、笑うなや」


俺と隆也は、隆也が前俺が後ろの完璧な布陣なんて一瞬で忘れ、二人横並びで村を出ていくのだった。


本作において、魔法はリソース有りきの攻撃手段なんで、攻撃力は高めです。

ですが、武器と違ってクリティカルという概念が存在しないので、期待値で言えば武器に劣ったりもします。


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