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リアルラック超マイナスな俺、VRゲームの中でぐらい幸運になりたい。〜幸運極振り弓使いの冒険〜  作者: めんだこ職人


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11/12

可愛いだけじゃあ、駄目なんだよなぁ!-11

話数間違ってたので修正しておきました。

小狼の可愛さにやられ、一気に死にかけた俺だったが、幸い街はすぐそこだったのでモンスターに出会うことなく街まで戻ることができた。


20分ほど街の出口付近で隆也と話していた所、俺達のHPが半分くらいには回復したのでもう一度森に向かうことにした。


「しかし、HP回復速いな」


「MP回復速度はカスなのにな」


今現在の俺達のHPとMPはこんな感じだ。


俺  HP  10/6  MP  10/10

隆也 HP  30/18  MP  120/22(100)+20%


隆也はMPも少し回復したみたいで今なら魔法を4回まで使えるようだ。

俺も隆也もフル回復はしてないけど、どっちみち俺は攻撃されたら即死だし、隆也も攻撃喰らわなければ良いとのことで、この時点での出発となった。


「さて、もう一度確認しとくぞ」


「おう」


俺達は、森に踏み入る少し手前で立ち止まり、先程決めたことをもう一度確認する。


「可愛いだけであれは敵!見つけ次第殺す!」


「サーチ・アンド・デストロイだ!」


もう俺達は学んだ、まずモンスターが出る危険地帯で、仲間を攻撃するとか論外だし、モンスターがどれだけ可愛くてもそこにいるのは敵モブ、()らなきゃ()やれる。


「行くぞー!」


「おー!」


隆也の背中に飛び乗り、俺は弓を構えたまま周囲を警戒する。

そして隆也は俺を背負ったまま走り、小狼を探す。


ここは最初の街付近のエリアなので、ほかプレイヤーも多くいる、だから俺達は他のプレイヤーが来ないような奥まで行って狩りをすることにした。


「右のほうになんかいる!」


「了解ー」


森の奥まで進む道中で、何体か小狼と遭遇した。

だが、俺が発見すれば直ぐ様矢を放ち殺すし、隆也が発見しても直ぐに俺に場所が伝えられ殺す。

森の中なので、矢が当てづらいのでは?とも思ったが、俺の幸運の前ではそんな物は何の障害物にもなり得なかった。


結果的に、俺達は森の中を見えた敵全てを撃ち抜きながら進み。

他のプレイヤーが見えなくなるくらいの奥地に来る頃には既にクエストをクリアしていたのだった。


「だいぶ奥まで来たなぁ」


「倒した小狼は多分13匹かな?あいつら一撃で死ぬから楽勝だったわ」


俺の弓と矢から放たれるのは合計ATK9の大ダメージ。

当たる場所によってダメージも変わるが、小狼はそのサイズゆえ、当たれば大ダメージなのだ。

どこに当たっても内蔵まで撃ち抜けるからな。


「経験値も大量に貰えたし」


今の時点で俺のレベルは6、隆也はまだ5だ。

隆也は攻撃してないからな、経験値が少なかったようだ。


「しかし、俺の射撃はチートだな」


「いや、ほんとにそれな?」


流石に全弾命中したわけではなく、何発か外しはしたが、すぐに2発目を撃てるので、問題はない。

これも矢を大量に買っといたお陰だな。


「しかも途中で天才的なことに気づいたしな」


「インベントリ開くの面倒くさいから手に持っとこうって奴ね?」


普通に考えたら当たり前なのだが、一発ずつインベントリから取り出していたら面倒だ、だから5発ぐらい予めインベントリから出しておいて、それを手に持っとけば良いということにさっき気づいたのだ。


「そういや確認してなかった、矢はどんぐらい減ったかな?」


「まだ70本位あるだろ、耐久値3あるんだし」


「えーと、残り...あれ?67本しか無い」


可笑しいな?計算と合わない...まだ沢山あるけど、ちょっと困るな?


「耐久値的には5本しか減ってないはずだろ?なんで7本減ってんだ?」


「うーん...2本減ってる...2本...あ!」


待てよ?そういうことなのか?

でもだとすると辻褄合うし...多分そうだよな?


「どうした?」


「いや...これ多分だけどさ、外した矢が無くなってるんじゃないかなって」


「あー......あるかもなぁ」


矢がインベントリに戻ってくるって仕様だと思ってたけど、これ当てたときだけの可能性があるな。

外した矢まで戻ってくるなんて甘い話はそりゃ無いよな。


「一発外すたびに500エジュが消えるってことか...一発も外せないな」


「勿体ねぇー」


やはり幸運、幸運をぶち上げて命中補正をぶち上げるしか無い!


「なぁ...夕陽?」


「なに?」


俺がレベルアップでもらったポイントを幸運に振ろうとしたその時、隆也が何か焦ったような表情で話しかけてくる。


「なんかさ、周りに居ない?」


「周り?」


そう言われて、周りを見渡してみる。

すると、たしかに何かが居る気がする。

何も見えないし、一見何も居なさそうなのだが、なんか見られてる気がする...


「......囲まれた?てかモンスターに囲むとかいう知能あるんか?」


「良くわかんないけど...一旦乗って」


取り敢えず、俺の移動速度じゃいざって時に避けられないので、隆也の背中に乗り、弓を構える。

これなら何かが飛び出してきても反撃と回避が同時にできる。


「えーと...夕陽さんや」


「どした?」


「街ってさ...どっちだっけ...」


「.........」


終わったかも知れない。

街の方角なんて俺わかんないけど?大体俺は進行方向なんて覚えてないし、見えた敵を弓で撃ってただけだし...てか隆也が覚えてなきゃ誰も覚えてないわ!


「どうすんの?」


「どうしよ...」


どっちに走れば良いのかさえわからなくなったその瞬間、周りの茂みから一斉に小狼が飛び出て...いや違う、サイズが小狼じゃない。


「ガルルルル...」


「ガウルルル!」


「なんかでかいな」


「小狼の親的な感じ?」


周りの茂みから飛び出してきたのは合計4匹の大きな狼。

サイズは大型犬くらいだが、鋭い牙に鋭い爪、こちらを睨みつける目には可愛さなんて微塵も感じられず...

これはもう小狼とは言えない、普通に狼ですわ。


「刀使うから腕離すわ、頑張って捕まっといて」


「そしたら俺弓使えんやん」


隆也が俺を支えていた手を離し、インベントリから刀を取り出し構える。

俺は、落ちないように両手で隆也の頭を掴む。


感電(エレクトロ)


戦いの始まりは隆也の魔法からだった。

一番近くに居た狼に魔法が放たれる。

だが、狼は飛んできた魔法を跳んで避けると、こちらに飛びかかってきた。


「オラァ!」


隆也がそれを迎撃しようと刀を振るが、狼は自分に向かって振られた刀に足を載せ、跳ぶことで攻撃を回避する。


そしてこんな隙を他の狼が見逃すはずもなく、一斉に飛びかかってくる。


「やばッ!?」


「隆也走れ!距離ができたら俺降りるから!」


こんな囲まれた状況じゃ、まともに戦うことすらできないし、俺が隆也に乗ったままだと攻撃できない。

なので一旦距離を取ってもらいたい。


「うおぉぉぉぉ!」


飛びかかってくる狼を、刀で叩き落とし、腕を引っかかれながらも、隆也はなんとか包囲を脱する。

隆也は俺も背中に乗せたまま、距離を取るべく走る。


だが狼はこちらを逃さまいと、追いかけてくる。

ここに捕まったら即死の鬼ごっこが開幕した。


______________________________________________


初心者クエスト 小狼(キッズ・ウルフ)の討伐。


内容は、小狼10匹の討伐となっているが、10匹討伐した時点で彼らの親である親狼が周囲にスポーンする。

親狼は倒された小狼の数に応じて数を増やす。

単体の強さとしては5レベルほど。

この親狼の出現は、クエストは簡単にはクリアできないということを教えてくれる。



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