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リアルラック超マイナスな俺、VRゲームの中でぐらい幸運になりたい。〜幸運極振り弓使いの冒険〜  作者: めんだこ職人


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10/12

クエスト受注-10

隆也の刀のせいで一気に金欠になったので、他の店を見る余裕などなく。

俺達はお金を稼ぐべく、クエストカウンターにやってきた。


「掲示板に貼ってある紙がクエストかな」


「掲示板に触ったらウィンドウ出てくるよ」


ここもNPCはいず、無人だった。

そこには大きな掲示板があり、そこに大量の紙が貼り付けられている。


「推奨レベルとかも書いてあるっぽい」


「親切設計だな」


今の俺達がクリアできそうなやつの中で最も報酬が良いやつを探すとしよう。

...と思っていたのだが、今の俺達のレベルで受けられるクエストは3つしか無かった。


「モンスターの討伐と、薬草採集、あとは鉱石掘りだってよ?」


「えー、全部めんどくさそう...」


多分この3つって初心者クエスト的なやつなんだよなぁ...

報酬は全部同じ額で3万エジュ、これは高いのか?


「レベル上げもしたいし、モンスター討伐にしない?」


「そうだね、そうしよっか」


結局、俺達が選んだクエストはモンスター討伐だった。

クエストの内容としては、近くの森に住んでいる小狼(キッズ・ウルフ)の数を減らしてほしいというものだった。

目標値は10体、報酬は3万なので、1体あたり3000エジュということになる。

こうやって考えると結構割の良いクエストな気がする。


「もうそのまま向かう?」


「もうすること無いし、行こうぜ」


「それもそうか」


まぁ、やること無いのはお前のせいなんですけどね?

刀、20万もしたんだから値段分くらいは働けよ?ったく...


「で、森ってどこ?」


「来た方向と反対、だからこっち」


俺達はギルドを出て、来た方向と反対に進んでいく。

ギルドを出た瞬間、一気に人口密度が増えたが、これは多分他のプレイヤーがいるからだろう。


「そういやさ、さっき買ってた刀のスペックってどんなもん?」


森を目指して人混みの中を進むのだが、移動時間の退屈を紛らわすため隆也と話す。


「あ、見せてなかったっけ?ほい」


隆也が虚空で指をすべらせると、俺の眼の前にウィンドウが出てくる。


『刀 耐久値1000/1000 ATK10

 高い耐久があるが、使い方によっては他武器種よりも速く耐久が削れる』


「おー、結構強いやん」


20万もしただけのことはあるな。

そもそもの基礎攻撃力が高いし、耐久も高い。

でも適当に使ってると耐久が速く削れるみたいだ。


「だろ?やっぱ刀はロマンだからなぁ、きっと運営も性能贔屓してくれているに違いない」


「あー、たしかにそういうのもあるかもな」


他の武器と比べてもそもそもの値段が高かったりするもんな。

それに、刀って使いたい人多そうだし、多少は贔屓されてもおかしくない。


「なんでも良いけど、ちゃんと値段分の仕事しろよ?」


「任せろって!おれこう見えてVR剣道で四段持ってんだぜ?」


「それってどんぐらい凄いん?」


「おう、VR剣道の場合だとチュートリアルクリアしたら貰えるぞ!」


「ド素人じゃねーか!?」


「リアルだと四段って凄いはずなんだけどね、VR剣道だと100段まであるから」


「まじで初心者やんけ」


こいつ、なんでこんなにも自信満々なんだ???


「まぁまぁ...それにいざとなったらDEXにステ振れば大丈夫っしょ」


「......まぁそれもそうか」


DEXに振っとけば大体の行動に補正つくからな。

たしかにそのとおりではある。


「それは置いとくとしてさ、スキルは結局どうすんの?」


「ん?あー、そういや買わないと何だっけ?」


「お金相当稼がないとだよなぁ」


スキルか...おれできれば攻撃力が上がるスキルとか欲しいんだけど。

後は、なんか矢を沢山撃てるスキルみたいな?

結局のところ俺の矢って適当に撃っても大体当たるし、手数を増やしたいんだよな。

極振りだと、低レベルでもステータスの恩恵をバリバリに受けられるのが強みだし。


「折角だしさ、このクエストクリアしたら今日中にエリアボス倒さね?」


「明日学校だぞ?それに今もう10時だし」


「いつも学校行っても寝てるだけだろ?」


「それはそうだけども」


うーむ...正直プレイしてて馬鹿楽しいし、それは全然いいんだけど...


「二人で倒せんの?」


「知らん」


流石に速くね?エリアボスって次のエリア行くのに倒さないといけない奴だろ?

多分4レベ程度じゃあ相手にならないと思うんだけど。

しかもこっち二人だし。


「森で小狼倒してりゃ、1,2レベルくらい簡単に上がるし、行けるって!」


「まぁ良いよ、ボス戦とか楽しそうだし」


「よっし!じゃあ決まりな?」


「はいはい」


コイツ、昔からこうなんだけど...ボス戦好きすぎてレベル上げとかサボりがちなんだよなぁ。

FPSとかでも取り敢えず凸るスタイルだし...

隆也って戦闘狂なのか?


「じゃ、急ぐぞ!」


「?ってうわぁッ!?」


隆也は急に俺の腰を掴むと、俺を肩の上に載せ走り出した。


「ちょ!高い!怖いー!!」


肩車されるとアホみたいに地面が高く感じるのと、隆也がそこそこ速いのも相まって、めちゃくちゃ怖い!


「我慢しろって」


「せめてなんか言えよ!!」


俺の速度に合わせなければ速く移動できるので、あっという間に街の外まで行くことができる。

だけど肩車はもう嫌だ!


「はぁはぁ...」


「情けないなあ」


俺は街の外に出た途端地面に降ろしてもらった。

今は地面の感覚を踏みしめている所だ。


「だまれ...こっちは2mの自転車に乗ってる気分だったんだからな?」


「ほら!速く小狼探すぞ!」


「ちょっと待てって!」


ずんずんと森の奥へと進む隆也の背中を追いかける。

ここはまだ街のすぐ近くなので森も比較的整備されている。なので隆也を見失ったりすることはないのだが、速度が違うので走らないと追いつかない。


「コノヤロー!」


ムカついたので隆也の後頭部めがけて矢を放つ。

俺が放った矢は、狙い違わず隆也の後頭部に直撃する。


「ぎゃー!?」


この一撃により、隆也のHPは残り1割ちょいまで減ったが、動きを止めることには成功した。


「何してんの!?俺味方だって!」


「なら置いてくなよ」


「冗談やん...まさか躊躇なく味方を撃つとは思わんやん...」


「しかし、この矢最高だな」


隆也は街の中でHPが回復していたので、HPはほぼ満タンの状態だった。

そこから頭とは言え9割近くのダメージを入れられるなんて優秀すぎる。


「てか、普通に死にかけなんですけど?」


「自業自得」


因みに矢は、隆也に刺さった後は何故かインベントリに戻ってきていた。

一本だけ耐久値が減っている矢があったので、撃ったあとはインベントリに戻ってくるってことだろう。


「今の俺前衛なのに残り1割ってまじ?」


「まぁ、生きてるんだしセーフだろ」


「人の心isどこ?」


こんな感じでしばらく騒いでいると、近くの茂みから突然何かが飛び出てきた。


「ガルルゥゥ!」


「あ、コイツ小狼じゃね?」


「なんか...想像より小さくね?」


名前が小狼だから子供の狼だし小さいんだろうなぁとは予想していたが...その肝心の大きさが小型犬ぐらいしか無いんだが?おそらく犬。


「可愛いなぁ」


「癒やされるわぁ」


「ガウガウ!」


なんか吠えてるけど、あんまりモンスターって感じしないしお手とかしないかなと思って小狼の眼の前に手を出してみる。


「お手」


「ガウ!」


が、小狼の眼の前に手を差し出したら普通に噛みつかれた。


「痛ってぇー!」


手を丸ごとガブリと噛まれた。

なんか手首がメキメキいってる!てかHPもう無い!死ぬぅ!?


「ふんっ!」


HPが残り2になりHPバーが真っ赤に染まった頃、隆也が俺の手に噛みついたままの小狼を刀で切り裂き倒してくれた。


「......小狼は可愛くないわ」


「もう手出すなよ?」


アホなことしたせいで俺も隆也も死にかけ状態。

どっちも少し小突いただけで死ぬHPだ。


「経験値も思ったより少ないし」


「素材もないな...」


小狼、恐ろしい敵だった。

可愛さでプレイヤーを引き寄せ、つぶらなひとみでこちらを見つめたまま手首を噛み切ろうとしてくるなんて...


「ちょっと、ふざけすぎたな」


「一旦、街戻るか...」


街の中ではHPが少しづつ回復するので、一旦俺達は街に戻ることにした。

しかし...小狼の攻撃力が低くて助かったな...もうちょっと攻撃力あったら俺死んでたわ...

どんなに可愛くてもモンスターはモンスターなんだよなぁ!

例え犬でも噛むときは噛む!

皆は迂闊に手を出さないようにね!(一敗)

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