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17話 冒険者ギルドで登録~前編~

長くなったので前編・後編に分けています。

後編は本日12時にアップします。

ギルドの場所は人に聞いたらすぐにたどり着いた。


(今更だが言葉や文字が普通にわかるな。

書いてある文字は見たことないけど読める。

たぶんだけど書くこともできるんじゃないだろうか。

まあ、異世界召喚の定番だけどな…)


そんな事を考えていると、目の前に三階建てぐらいの大きな建物が見えた。

入口に大きく『冒険者ギルド』と書いてあることから、目的の場所だと判断し、俺達はその中に入る。

中は外に比べて、人の数は少なかった。

こちらの世界の現在の時刻は分からないが、太陽の方が落ちてきているので、夕方ぐらいだと思うのだがこの時間帯は人が少ないのかそれとも冒険者ギルドとはこんなものなのかどうかは分からないが……。

多分だが、ここで依頼を受けて出かけるから人が少ないのだと思う。

もしかしたら、もう少ししたら帰って来た冒険者で忙しくなるかもしれないから、今は人がいていてよかったのだが……。


「やはり目立っておるのう」


レムがそう呟く。

確かにいきなりこんな美少女達がこんな場所に入ってきたら奇異の目で見られるのは分かっていたが、流石さすがにジロジロ見られるのは気分のいいものではない。


「コウキ様、あちらが受付の様ですわ」


シュイが受付らしき場所を指してくる。


「あぁ、さっさと受付を済ませて飯でも食べに行こう」


「そうだよ、コウ兄。 シロ、もうお腹ペコペコだよ」


確かに、さっきミレハイム大草原で食べたオークの肉はまずかったので、ほとんど食べてないからな……。

流石に、街の飲食店では食べるものはあるはずだ。

そんな事を考えながら受付に行き俺は、


「すみません。 身分証の発行をお願いしたいのですが……」


と言ってみる。


「はい。 えーと、どなたのでしょうか?」


「すみません、ここにいる6人全員でお願いします。

魔物の方に襲われた際に紛失してしまって…」


「はい、わかりました。

前に登録したのはここ、ミレハイムではないと思われますが、ミレハイムにに来たのも初めてでしょうか。

その場合、こちらの方で情報が保存されておりませんので、最初からの登録になります。

必要事項をこちらの用紙に記入頂き、このミレハイムでの登録に変わってしまいますがよろしいでしょうか?」


(なるほど、という事は最初に登録したところなら、バックアップかなんかがあるから再発行できるが、違うなら最初からっていう事か……。

まぁ、どこにも登録してない俺達には関係ないことだけどな……)


「最初に登録したとこは、ここからだいぶ遠いとこだったから戻るのも難しいんですよ」


「そうですか。それでは仕方ありませんね。

ちなみに前は冒険者登録の方はされていましたか?」


「いえ、していませんでしたが今回登録するついでしてみようと思うのですが……」


「わかりました。 では、こちらの2枚の用紙に必要事項をお書きになって再度こちらまでお持ちください。

何か分からないことがあれば私、受付担当の『ミレイユ』にお聞き下さい」


この受付の女性の名前はミレイユというらしい。

いや、神眼で見れば名前やステータスは分かるんだけど、神眼って使うと疲れるんだよな。

これは、さっき絡んできた男達全員に神眼でステータスを見た時に気づいたののだが、ランクが上がって得られる情報量が少し多くなって脳の負担が大きくなったのか精神的に疲れる。


(さっき絡んできた男達全員に使ったから今、結構しんどいんだよな…。

神眼も制御できるか、また後で試して……)


そんな事を考えながら、ギルドの中にある机などが置いてあるスペースに行って渡された用紙を記入することにする。


「えーと、こっちが身分証を発行する方で、こっちが冒険者登録用か……」


身分証を発行する方は名前や年齢、出身地、身分と家族を書く項目があった。


「名前は『コウキ・タツノミヤ』でいいけど、出身地はどうするか?」


「『二ホン』でよろしいのでは?

知っている人の少ない小さな国という事にしてみてはどうでしょう?」


シュイがそういうが、ほんとうにそんなのでだいじょうなんだろうか?


「受付の人に遠いところで登録したと言ってるから、大丈夫だよ?」


「……クロも……大丈夫だと……思う」


「ダメだったら暴れて逃げればいいんですよ!」


シロとクロもシュイの意見に賛成の様だ。

セイの意見は却下だが…。 なぜ暴れる必要があるのか?


「まぁ、出身地は二ホンでいいか。 次は身分と家族だな」


「コウキ様は神で、私たちは眷属でいいのでは?」


セイがまたアホなことを言ったのは無視して、


「身分は普通に平民で、俺達は家族ってことでよくないか?」


「シロはコウ兄、クロはにぃって呼んでるから、大丈夫だけどセイ姉とシュイ姉はコウ兄の事、コウキ様って呼んでるから家族だとおかしくない?」


「では、極力人前では様付けしないようにするようにしましょう。

それでよろしいでしょうか、コウキ?」


シュイが少し頬を染めながら、俺を呼び捨てにしてきた。

「あぁ、それでいこう。 セイもほら遠慮せずに」


「そ、そんな、私もですか?

わ、わかりました。 ただし、人前だけですからね! コウキ!…(様)」


コウキって言って後に小さく『様』つけてたけどまぁいいか。

そして、俺達は用紙にそれぞれの名前と、出身地は『二ホン』、身分は『平民』、家族構成は全員の名前を書いておいた。

ちなみにレムも家族という事にして、出身地も日本にした。

本人は最初ミレハイム大草原と書こうとしたが、流石にそれはおかしいし、ミレハイムと書くにしてもレムはこの国の事をよく知らない。

ボロがでないように俺達と一緒にすることにした。

年齢の方は、上から、

シュイが20歳、俺とセイが18歳、シロとクロが13歳、レムが10歳といことにした。

これは完全に見た目で判断して俺が決めた。

レムは、


「わっちはおぬし達よりかなりの年数を生きておるんじゃがのう」


と言うが、俺以外は見た目での年齢にしたので仕方がない。

レムなんて10歳でもおかしいくらいの見た目の幼女なのだが、「最低10歳は譲らん」って言うのでそれでいくことにする。

ちなみにシュイが年上なのは、いかにもお姉さんという感じがしたからだ。

さて、次は冒険者登録の紙の方だな……。


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よろしくお願いします。

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