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風景描写とかどんな都市国家になっているのかとかの説明がないと分かりにくいって気付いた。最初の導入の部分でやっとけば良かったかも。
「一体何を考えて」
僕は引きずられながらも我に返り反論した。
さっきも言っただろう。と、ばっさり切り捨てられる。
「俺は遊びたい。でも、そこのお姫様を帰らせたら遊べない。だったら、連れて行けばいい」
な?簡単だろう。と、無茶苦茶なことを当たり前の様に言い切られ、また唖然とする。そして、唖然とするうちに景色は富裕層の住む丘の上から、商業の活発な麓へと向かっていく。ここまで行くと、もう僕に彼を止めることはできない。
仕方なく腹を括りだったら、と疑問をぶつける。
「分かったけど。このままだと絶対関所の人に咎められるよ。そこらへんの女の子を連れて行くわけじゃないんだ。彼女はこの街で一番偉い人の娘なんだからね。それはどうするの?」
まともな考えもないしに行くと確実に止められるのに、本当にどうするつもりだ。と彼を見上げると、得意そうな顔をしていた。
「どうってことはない。まあ、見てろって」
余程自身があるらしく、諦めた僕はともかく、お嬢様を引っ張ってそのまま城門へと向かっていく。当のお嬢様はさっきから俯いたまま従順に歩いていた。目はぼんやりと、顔は真っ赤に、だ。手を掴まれただけでこの反応。羨ましいにも程がある。
当事者は気にすることなく自身ありげに城門へと向かう。恐らく気付いている。その上で堂々としている。鈍感かまだ子供のままなのか。どちらにしても両都市の未来は彼がとんでもないことを行わない限りは安泰だろう。行わないとは到底思えないことが最大の問題なのだけど。
「お嬢様は大丈夫でしょうか?」
一瞬、びくっと震えた後に、あ……と呟いて僕の方を向いた。
恋する乙女には悪いけれど、このまま彼が決めたことを彼女に聞かずに話を進めては彼女に悪い。これからもずっとそうなる可能性がある以上は彼女が一番の抑止力だろうし。手を握られて折れるのは問題だけど。
「ええ……だじょうぶですよ」
だじょうぶならだいじょうぶだな。うん。それなら問題ありませんね。と答えることにする。聞くのはこれくらいでいいだろう。更に聞くのは後だ。ずっと後がいい。
「お、見えてきたな」
ふふん。と、自慢げに鼻で笑った。先の方を見ると、もうすぐそこに関所が見えてきた。富裕層とそれ以外の住居は丘の頂全体を囲うように出来ている城壁によって隔たれていて、これを超えるにはこの関所を通る必要がある。
「それは良いけど、どうするの?このままだと」
止められるよ。と、言おうとしたところで「まあ見とけって。大丈夫だから」遮られた。
仕方なしに付いて行くが、もう細工をしようもないし、逃げ場もない。どうするつもりなのか疑問に思いながら城門へと向かっていく。




