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駆除が終わる頃合いを待って、サミュエルと俊太郎は穴にやって来た。引き上げようとしていたロナウドが
「何だお前達?用があるのか?」
と訝った。
サミュエルが真剣な目で頷いた。ロナウドはロビーと顔を見合わせた。サミュエルは黙って眼鏡を差し出した。「これを掛ければ良いのか?」
サミュエルと俊太郎はうなずいた。ロナウドは恐る恐る眼鏡を掛けた。途端にロナウドの顔が引き攣り、そのまま黙ってロビーに眼鏡を渡した。ロビーもこわばらせながら恐る恐る眼鏡を掛けた。
「マジか…」
ロビーも頭を振って眼鏡を外してしまった。目頭を揉んでいる。
「詰所で話そう。」
ロナウドがロビーとサミュエルの肩を叩いた。俊太郎も静かについて行った。やがて四人は詰所に集まった。ロビーは気付け用のウィスキーを煽った。隊長室のソファーに深く腰掛けて、長いため息を吐いた。
「この眼鏡は?」
ロナウドが尋ねた。俊太郎が答えた。
「ゲルトさんが置いていきました。『これを』、とだけ。俺もどうして欲しいかわからなかったのですが、そのままゲルトさんの怪我の処置が終わってしまいました…。サミュエルさんに相談して、今朝早く、穴を見に行ったら、うじゃうじゃと精霊がいました。隊長達には早く知らせるべきと思いまして。」
「なるほど。精霊透視の眼鏡…ね。」
ロナウドは、王女のアイテムと察した。ゲルトがいたずらや出来心で置いていくわけはない。見ておけ、ということなのだろう。しかし、下手を打てば首を刎ねるなんて言われている。
「精霊、あんなにいたんだなぁ。」
ロナウドは天を仰いだ。
「しかし、一体全体、俺たちにこれをどうしろと?」




