5-13.眼鏡
5-13.眼鏡
駆除の後、相談がある、といって俊太郎はサミュエルをふくろう亭に誘った。
「ふーん。百戦無傷のお前に精霊を見せたら怪我しないか試されたのか。」
渋い顔をしながら、サミュエルは肉に齧り付いた。
「いえ・・・。」
俊太郎ははっきりしない。
「で、どうすんだ?その眼鏡?もらったのか?預かってるのか?使って欲しいと言われたのか?」
「それがそのぅ…。『これを』、と言われただけなんですよね。すぐに処置に入ってしまって。確か、精霊が見える眼鏡なんだとか。」
サミュエルは、眉間の皺を深くした。
「で、まぁ預かってるってぇわけか。ふむ・・・。それで、お前は託されたそれをどうしたいんだ?」
「それでですね…。」
俊太郎は言った。
「明日はお互い非番じゃないですか。」
「おう?そうだったな?」
「明日の早朝に穴に行ってみたいと思うんです。サミュエルさんも来てくれませんかね?」
「なるほど。戦闘中に精霊を見るから怪我するんだ。精霊を見に行くだけなら、問題ない。見えたら俺にも貸せよ。一緒に見てやる。」
サミュエルはカラカラと笑った。
「見えて尚且つ怪我せず戻れたら、もう一度飲もうぜ。」
サミュエルは楽しそうに笑った。
「まぁ四人で戦闘後に眼鏡掛け合えば話は早いんだが…」
サミュエルは言った。
「せっかくの眼鏡だ、俺たちだけ1日早く見たいよな?」
サミュエルは、笑みを浮かべて片目を閉じた。
「ま、報告は必ずするさ。だけどーー
ーー見えたものによっては、誰にどういう風に見せるか話し合った方が良いかもしれない。下手打つと首が飛ぶらしいしな。」
サミュエルは冗談めかしてトントンと首に手刀を当てた。俊太郎も笑った。
そして、翌朝が来た。




