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5-10.切れ味
5-10.切れ味
斬!
青いミストが普段の3倍ほど出た。そして、一瞬で竹箒が両断され、コトリと落ちた。
「これは?!」
俊太郎はあまりの切れ味に驚き、断面を確認した。直線的な一様な美しい断面だった。サミュエルもアビーも目を丸くしている。エレナは説明した。
「この霧はドワーフが掛けた水魔法でしょう?少し流れが悪そうだったので、パスを通しておきました・・・水魔法は得意なので。ちょっとした煙突掃除みたいなものです。」
エレナは右腕で力こぶを作って見せた。
「ありがとう…ございます…。」
俊太郎は、ようやく礼を言った。アビーは、
~現場では使える。鍛え甲斐がありそうだ。~
と思った。
「王女が祝福せし、村霧・・・。」
ぼそりとサミュエルがつぶやいた。
「あ・・・。」
俊太郎もエレナも、そしてアビーも、ただ、絶句した。




