5-2.王女の到着
5-2.王女の到着
その日、天候は暑すぎず寒すぎず、過ごしやすい気温だった。そんな夕方、王女エレナ様ご一行が村に来た。
色々準備を整えると、俊太郎ら四人は村長宅を訪れた。顔を揃えたのは、隊長ロナウド、隊長代行ロビー、新副長サミュエル、そして副長代行俊太郎の四名である。
応接室では上座のソファにエレナが掛け、両脇を男女の甲冑騎士が固めていた。護衛は、ピリついてはいないが、かなりの熟練者であろう。隙がない。背の高い堂々とした体躯の金髪の男と、目つきの鋭い女性騎士である。
「この者たちですじゃ。」
村長は、ロナウド以下四名を紹介した。
「隊長、ロナウド。村一番の勇者です。先日、ホブゴブリン戦で負傷しましたが。色々ご報告があるようです。」
「ロナウドです。詳しくは後ほど。」
ロナウドも豪快な感じはひそめ、静かに会釈した。
「隊長代行、ロビー。副長でしたが、ロナウドが負傷したため引き上げました。冷静な男です。」
ロビーは金髪碧眼の好青年である。
「副長、サミュエル。案内役でしたが、ロビーが隊長代行に上がり、副長に。彼も、足首を負傷しています。」
「サミュエルです。」
サミュエルも丁寧にお辞儀をした。エレナも丁寧に応じた。
「副長代行、里見。この者がホブゴブリンを斬ってロナウドを救出しました。新入りですが、毎回傷なしで還って来る不思議な男です。ロナウドもサミュエルも、先の負傷にて駆除に出られませんので、里見を副長代行にしております。
この通り、新兵を副長にしないと回ってません。ロビーか里見が負傷しますと、もう我々では…。」
ーー立ち行きません、と言う言葉は村長は飲み込んだ。
エレナは村長に優しく微笑みかけた。
「ご説明ありがとう。みなさん、いつもご苦労様です。私からも御礼を言います。」
王女はスッと立ち、軽く頭を下げた。そして、笑みをたたえながら、音もなく着座した。
所作の一つ一つに思いやりがあり、エレナの温かさが伝わる。そして、村長と主要メンバーの四人も着座したのだった。
そして、いよいよ、王女との面談が始まった。




