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4-12.撒く
4-12.撒く
ルイスとティエリが機転を利かせて、逆方向に逃げたこともあり、俊太郎とミレナは無事に村に戻った。
――もう、街には出ない方が良い。
俊太郎は、ミレナに諭した。
「つまんない。」
ミレナはそっぽを向いたが、ツノなし、いわゆる人族が俊太郎やロナウドのような人間ばかりではないのは彼女とて知っている。
俊太郎は馬を詰所に付けると、ロナウドにことの顛末を報告した。ロビーも同席した。
――分かった。
ロナウドは短くそう言ったが、眉間に刻まれた皺は深い。ロビーが心配そうに見守る中、ロナウドは嘆息していった。
「もう街には出ない方が良いだろう。」
ミレナも、さすがに分かっていながらうなだれた。
「その代わり、ウチに遊びに来たらどうだ。ソニアも待っている。」
ミレナは顔を上げ、花が開いたような笑顔を見せた。
「うん!そうする!」
次も来て良いことが分かっただけでミレナは、はにかんだ。
「あ、これ。」
俊太郎は、ポーチから紙の袋を出してミレナに渡した。
「・・・。うん。」
ミレナは少し赤くなって受け取った。
「今日は帰る。隊長、世話になった。ありがとう。シュンもな。」
ミレナは、お辞儀をして魔界へ帰って行った。




