4-6.詰所にて
4-6.詰所にて
――と、言う訳なんだ。
ロナウドがテレサに協力を求めた。何のことはない、隊長室で来客に茶と菓子を振る舞えと言うことである。問題は、その来客が、父親を隊員に殺された伯爵令嬢ということだった。
「良いわよ。」
テレサはあっさり受けた。
「えー、お父さんもお母さんも出かけるのぉ?ついて行く!!」
ソニアがだだをこねた。
「大事なお話なんだ。一人で遊んでてくれないか。ロビーおじさんと遊んでも良い。」
「えー、ロビーおじさん軽いんだもん。シュンが良い。」
「シュンも用事なんだよ。サミュエルじゃダメかな?」
「サミュエル好きだけど今踊れないじゃん。」
サミュエルは足を咬まれて松葉杖である。
すったもんだしていたが、ソニアはサミュエルが遊んでくれるというので不承不承承知した。
詰所のソファには奥にロナウドが陣取り、入り口近くの正面にミレナが座った。ミレナの左、ロナウドの右、と両者から直角の所に俊太郎が座った。他の面々は詰所のサロンにいた。何かあれば駆けつけるつもりだが、基本的に大人数で囲まぬようにした。
「隊長のロナウドだ。負傷して療養中だ。ミレナお嬢さん、ようこそ。こっちは家内のテレサです。」
「いらっしゃいませ。ミレナ様、テレサにございます。早速、お茶をお淹れしますね。」
テレサが給仕を始めた。
「ボリス伯爵家の娘、ミレナという。俊太郎、手紙は読んだ。」
「はい・・・。」
「お前達は、『ヒト殺しだ。』」
いきなり、ミレナは言った。




