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龍と刀  作者: 新堂 玄
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3-5.飛び道具対策

3-5.飛び道具対策


頬をかすめたかすり傷とはいえ、ミレナから一太刀もらったことは否めない。ティエリが弾き落としてくれなければ、二撃目で終わっていた。

飛び道具対策が必要になり、俊太郎はルイスとティエリを北畠の道場に連れてきた。松葉杖だがサミュエルも同行した。


折が良いのか悪いのか、北畠はルーティンのにらめっこをやっていた。予め、茶々を入れぬよう言い含められていたため、公然と大声こそ出さなかったが、ルイスもティエリも全く理解できないと、俊太郎を肘でつついた。


――俺にも分からん。


小声で答えた。

振り返るとサミュエルが涼しそうな顔をして全体を見渡している。


――この人の方が鶏に勝てるんじゃないか。

俊太郎は眉を上げていた。


雄鶏はまた、北畠に勝ちを宣告した。ルイスとティエリに向き直り、一層けたたましく鳴いた。二人はちょっと気圧された。


「おお、すまんかったな。今日もダメだった。今日は飛び道具の練習だったかな。」

「はい、こちらが案内役のサミュエルさん、同期のルイスとティエリです。」


「飛び道具って言ってもなぁ・・・。すごい速さだからね。気配を察知した時には当たってることもある。視野に入ってから無駄なく避ける術。つまり、最小の動きで避け、後は、懐に入るんだ。ルイス君だっけな?」

「はい。」

「ボールを3つやるから投げておいで。」


ルイスが球を投げると、頭や胴をわずかに動かした。そしてーー

神速でルイスの真横に入ると、ポテッと、竹刀で胴打ちした。ルイスはいつの間に北畠が内側に入ってきたか理解できず、目を白黒させた。


「ま、こうやるんだ。避けきったら、内側に入り、峰打ちだ。」



サミュエルは見学していたが、新人は北畠を入れて2組に分かれ、避けたら峰打ち、と言う練習を繰り返した。


――抜かずの剣はまだ分からないが、殺さずの練習は積んでおこう。

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