3-3.仲間
3-3.仲間
・・・と、言うことがあったんです。
夕刻、ふくろう亭には、ルイスとティエリがいた。報告している相手はサミュエルだった。二人は昼間に聞いた一部始終を、サミュエルに報告していた。
「ありがとよ。わかった。上には俺から話しておく。おごってやる。好きなものを頼め。」
「ごちそうさまっす。」
二人は目を輝かせた。
翌日、駆除が終わると、隊長室にはロナウド、ロビー、サミュエルが集まっていた。俊太郎が呼ばれてきた。
「だいたい聞いたぜ。」
ロナウドが水を向けた。
「あの・・・。俺の我が儘かもしれませんが。」
「言って見ろ。」
「あの子は殺したくないんです。」
「それは分かるが、あっちは殺す気満々だぞ。」
「はい。それでもです。こんなことにしてしまった自分が言うのも何ですが・・・。魔族とはもう少し話し合うべきじゃないかと思うんです。話して誤解が解ければ、殺し合いにはならなかったと思うんです。もちろん、随分考え方は違うようですが・・・。」
「それでお前はどうしたいんだ。」
「ミレナの敵討ちは、出来るだけ自分で対応したいんです。我が儘ですけどお許し頂けないでしょうか。」
「お前の希望は分かった・・・。」
「ありがとうございます!」
俊太郎は顔を上げた。
「が、認めるわけにはいかん。」
ロナウドは、太い声で言った。
「え・・・。ではどうして・・・。」
「お前はもう既に、副長代行だ。俺が復帰するまでは事実上の副長だからだ。俺たちもお前を失うことは出来ない。」
――分かってはいた。
「でも・・・。ミレナが殺されるのは耐えられません・・・。」
「それは、そうなんだよなぁ・・・。」
ロナウドは困ったようにロビーとサミュエルを見た。ロビーとサミュエルはお互いを見た。
「じゃあ・・・。こうしませんか?」
サミュエルが提案した。
「ミレナ嬢は殺さない。ただし、無力化はする。武器を取り上げたり、気絶させたり。そうして、無力化した時点で魔界側にお帰り頂く、って言う形でどうですか?」
「ただし、お前を含めて他のメンバーも負傷させるようなことがあれば、警戒レベルを上げさせてもらう。拒否は許さん。良いな?」
「・・・はい。承知・・・いたしました。」




