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龍と刀  作者: 新堂 玄
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2-7.始末

2-7.始末


 イヴァンは動かなくなった。

 

「父上!父上!」

 脇から先ほどの女の子が飛び出してきた。イヴァンの胸にすがりついておいおいと泣いた。


ーー斬ってしまった・・・。


 ほぼ北畠師匠と同格以上の使い手である。俊太郎の一撃くらいは軽くいなしてくると思っていた。

殺すつもりはなかったのだ。

 だが、

「ハナシヲキイテヤレヨ」

 という声で、伯爵は一瞬、固まったのだ。そして、死ぬ間際に、

「精霊・・・。」


と言い残したのだった。


 ミレナは、俊太郎を振り返ると、目をつり上げて


「この、ヒト殺し!!」


 と叫んだ。


 助けたはずの女の子から浴びせられた言葉は、槍となって俊太郎の胸を貫通した。


ーー長居するとまずい。


 俊太郎は我に返った。背筋を伸ばして一礼すると、即座に穴に飛び込んだ。



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