第14話 おにいさん
この回がなぜたのの11話にあたります。
「ただいまー」
「おかえりー」
家に帰ると里奈お姉ちゃんはおらず、カスミお姉ちゃんだけだった。里奈お姉ちゃんはお仕事らしい。
「ただいま空芽。遊ぼう!」
「あぅー」
わたしは空芽を抱き抱えて階段を登り、子供部屋へ。いろいろして遊んだ。
「ただいまー」
「あ、里奈お姉ちゃん、おかえりなさい〜!」
「ただいま、朱里、帰ってたんだ」
「うん、空芽と遊んでたの」
「楽しそうだね。…あ、そうだ。お客さん来るかもしれないからよろしくね」
「はーい」
お客さんか。里奈お姉ちゃんのお客さん、誰だろう?
「アカリー、ちょっとお使い頼んでいい?お菓子がなくなっちゃって…」
「はぁい」
カスミお姉ちゃんにお使いを頼まれた。
空芽をカスミお姉ちゃんに預け、家を出る。さてさて、どのお菓子がいいかなぁ。
「お、アカリじゃん」
「よぅアカリ」
「あ、こんにちは!」
この二人は冒険者のアメンさんとラバンさん。アメンお兄ちゃん、ラバンお兄ちゃんと呼ばせていただいている。
「どっか行くの?」
「お使いだよ。お菓子買いにいくの。アメンお兄ちゃんたちは?」
「あぁ、この間アカリのとこのリナーテと知り合ってさ、遊びに行かせてもらおうかと」
里奈お姉ちゃんのお客さん、アメンお兄ちゃんとラバンお兄ちゃんだったのか!
「あわよくば、その、ね」
「?」
「いや、リナーテ、すごい素敵なひとだなぁ、と」
「ふおお!ラバンお兄ちゃん、それは、里奈お姉ちゃんが好きってこと!?」
「な、ば!大声で言うなよ、恥ずかしいだろ!聞かれてたらどうするんだよ!」
「あ、ごめんなさい」
ふむふむ、ラバンお兄ちゃんは里奈お姉ちゃんが好きで、アメンお兄ちゃんはその恋を応援していると!熱い!熱いぞぉぉぉ!!
「がんばってね、ラバンお兄ちゃん!」
「あぁ!」
「まぁそういう訳なんで、後でアカリんち行くからよろしくなー」
「はぁーい」
ん、そういう訳なんでってどういう訳?
夕方。
アメンお兄ちゃんたち、来るのかな?
「リナ、遊びに来たぞー!」
あ、来た!
「あー、アメンお兄ちゃんにラバンお兄ちゃん、ほんとに来たんだ!」
「あぁ、ギルドマスターに場所を教えてもらったんだ。……それよりラバン、例の件、言わなくていいのか?」
「………言うさ」
きたきたきたー!頑張って、ラバンお兄ちゃん!
「………リナーテさん、俺は信仰祭で貴女を見かけた時に、貴女の美しさ、料理の上手さ、そして、ギルドで目にした優しさに一目惚れしました。……好きです、俺のお嫁さんになって下さい!」
「……私なんかで、いいんですか?」
「ああ、君だから、俺の妻になって欲しい。……この求婚を、受けてくれますか?」
ふぉぉぉ!素敵!物語の王子様とお姫様みたい!
「そんなの、いいに決まってるじゃないですか!」
「「きゃぁぁぁぁ!!」」
ときめきのラブロマンスだぁぁぁあぁ‼うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
やばい、テンションが上がりまくっている!
「ラバン、よかったな!!」
「ああ良かった!リナ、絶対に幸せにするからな!」
「リナーテ!こんの幸せもの!」
「里奈お姉ちゃんおめでとう!」
「ねぇ、今日の夕飯のメニュー、豪華にしない?それがいいよ!」
oh、カスミお姉ちゃん…。幸せムードぶち壊し。テンション下がっちゃった。
その日はみんなでご飯を食べた。
ラバンお兄ちゃんとアメンお兄ちゃんはウチの空いてる部屋に住むことになった。




