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第13話 封印

お久しぶりでぇ〜〜〜す!!

いや、本当に申し訳ない!かなり遅くなってしまいました!

「いくよ………魔力こめて!」

「はいっ!」

なんでこうなったの!?





「呪いを封じる」。やり方も教わった。魔力にそれぞれ違う属性を持った5人が集まり、同時に呪われているものに魔力をこめる。すると、呪いを封印することができる。簡単にまとめるとこんな感じだった。

そして、その属性が違う魔力はわたしたちがもっている。

「実際にやってみよう!さっきの訓練の課題ができたんだから大丈夫よ!朱達もいるのよ?これも訓練よ、訓練!」

ナツカさんはわたしたちのような子供に期待しすぎだと思う。ただのがきんちょですよ、わたしたちは。

「私、やってみたい!」

え。

「あたしも!」

え?

「私も〜」 

え…?

「あたしもやる!」

え〜……。

「…わ、わたしも…………。」

そんなの自分はやらないなんて言えるわけ無いじゃん!

「そう言うと思ってたよ!やっちゃいましょう!」

嵌められた!

リボンの近くに寄ってみる。

やっぱりリボンは近づくと嫌な感じがする。その嫌な感じを封じるのだとナツカさんに言われた。朱さん達で出来ないのかなーと思ったけど、空属性の魔力のひとがいないからできない。ここにいる空属性の魔力をもってるのはわたしだけ。つまり、わたしが失敗したら全部………。うう、緊張してしまう。

「大丈夫大丈夫!何とかなるよ!」

「そうだよアカリ!私もがんばる!」

「あたしも頑張るよ!」

「うぅぅ…。わ………わたしだって頑張るもん!」

「それでこそアカリだよ!」

「やっちゃうぞー!!」





そして、今に至る。

禍々しいオーラを放つリボンに魔力を一気に叩き込む。

こんなことやったことないから、魔力のコントロールが少し難しい。

わたしの中で魔力は水のような感覚なんだけど、魔法を使うときは魔力はできるだけ少なめでってこの間緑さんに聞いたので、水差しでちょっとずつ出す感じ。それを今はバケツでドバっと出すイメージで魔力を使っているので、魔力が溢れそうになる。やっぱり練習って大事だな…。

「みんな、あともうちょっとだよ!」

「はいっ!」

もうちょっと。もうちょっとだ。


と。

いきなり私の目の前は真っ暗になった。

「え………………?」

真っ暗。本当に。

しばらく歩くと、細い光が見えた。わたしはそこに向かってまた歩く。

そこにいたのは緑の髪の女の子。わたしより年上に見える。その女の子は泣いていた。

「こんにちは」

「……あなたは?」

「わたしはアカリっていうの。」

「……ナフヤ」

この女の子はナフヤというらしい。

「なんで泣いてるの?」

「全部、なくなっちゃったの。アカリは、なんでここにいるの?」

「うーん、わかんない。気づいたらここにいたの」

「ここには魔力を多く持つ者しか入れないのに、面白い子!」

くすくすとナフヤが笑う。泣いてるより笑ってる方がいいよね。……何が面白かったんだろ?

「ナフヤはなんでここに?」

「動けないの。これがついてるから」

ナフヤが手首についている腕輪をみせてくれる。これからもあのリボンほどではないけど、嫌な感じがした。これのせいで動けないのか。これも呪いなのかな?

「………壊せないかな、これ」

「壊したいけど、無理だよ。私でも壊せなかっ「えい」」

わたしが少し力を込めると腕輪はあっけなく、ぱきんと壊れた。

「…………………………………………え?」

「あ、壊せた」

「……ありがとうアカリ!本当にありがとう!」

ナフヤにガバッと抱きつかれる。うわ、うわあぁぁ。

「アカリもそろそろ戻らないとなのね。………そうだ、これ、受け取ってくれる?」

ナフヤに半透明のふわふわしたものを渡される。なんだこれ。

「これは私の魔力。きっとアカリの役に立つよ、受け取って」

「え……。いいの?」

「もちろんよ、お礼!」

その瞬間、ナフヤからもらった魔力はすうっとわたしの中に溶けた。

「きっと役に立つから。本当にありがとうね!」

辺りが一気に眩しくなった。






「アカリ、アカリ!起きて、アカリ!」

「うわぁ!!」

がばっと起き上がる。寝ていたのかな?じゃあ、さっきのも夢?

「アカリ!良かった…!いきなり倒れちゃうんだもん、びっくりしたんだから!アカリのバカぁ!」

「ごめんねマーサ、大丈夫だよ」

「うん、魔力も正常ね、大丈夫そう。呪いは封印できたわよ」

「わ、良かった。」

「でも、なんだかアカリの魔力が少し変質してる気がするのよね…。アカリ、変な夢でも見なかった?」

ナツカさんが聞く。 

「みたよ。女の子と話す夢。ナフヤって子」

ナフヤか……。とナツカさんが考え込む。

「魔力をもらったの。きっと役に立つからって」

「ふぅん……。魔力か。となると………」

ナツカさんは考え込んている。子供のわたし達には関係ないことなので、わたし達は遊んでおこう。

「ラーヴェ、マーサ、ミーシャ、シーナ!あそぼ!」

「「「「いいよー!」」」」

「何するー?」

「熊さんで遊ぼうよ!アルさんからみんな分の新しい熊さんの服もらったんだ!2着ずつねって!」

「やった!」

シーナが熊さんの背中のポケットから着せ替えの服を何着か取り出す。

「わぁ、かわいい!」

エプロンにコート、普通の日本の学校の制服っぽいのもある。セーラー服まで。アルさんどうしたの?

「私はこのひらひらした服と、コートがいいな!」

「あたしはこの騎士様の服がいい!」

「私はこのベストとエプロンがいいな〜」

「私は余ったのでいいよ。みんなかわいいし!アカリは?」

「うーん……。わたしは、これとこれ」

わたしは制服っぽいのと冒険者の服を選んだ。うん、かわいい。

やっぱり、戦ったり封印したりするより、遊んでるほうが楽しいよね!

ナツカさん達が考え込んている間、わたし達は呑気に着せ替え遊びをしていたのでした!

楽しかったです!

朱里「里奈お姉ちゃん、今日友達と着せ替え遊びしてね、なんだかすごく日本のっぽい服があったんだよ、もらっちゃった」

里奈「へぇ、見してー。…………。朱里、これウチの高校の制服だわ、瓜二つだよ」

朱里「え?なんで?」

里奈「いや、こっちの世界に来てからお金なかったし売ったんだよね、制服。売ったお店の人がかなり顔が広かったから、こうやって広まってても不思議ではないかもしれない」


的な裏話があったりもします。

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