第12話 呪い
遅くなりましたぁぁぁ!!
「嫌な感じがする」。だが、害意は感じない。なんだろう……。
「ん、どうしたのアカリ?」「なんかあるー?」
気のせいかな。後で見てみよう。
「おいしい!」「初めて食べた!」
美味しい美味しい!ナツカさんが出してくれたのは煮込みハンバーグだった。里奈お姉ちゃんのも美味しいけど、ナツカさんのも美味しい!
「ふぅ、美味しかった」「やっぱりナツカ様の料理は美味しいです!」「それは良かった」
ナツカさんがハンバーグをパンにはさんでもごもごと食べながら桃さんに答える。ハンバーガーも、美味しそうだなぁ…。
「あ、そういえばナツカさん、なんか、ここにくる途中に嫌な感じがしたよ」
「むぐ、嫌な感じ?」
感じた?いや……。とカラーデーモンが話している。
「うーん、まぁ、一応確認しとこうか。なんとなくでもいいから案内できる?」
「うん、できる」
嫌な感じがした道まで来た。脇道からさらに強く嫌な感じがする。
危険かもしれないと本能が告げるが、わたしは突き進む。
脇道を抜けると広場に出た。その広場から嫌な感じがしている。広場の中心部分。一見何もないように見えるが、本当にそうだろうか。
広場の中心部分を掘ってみる。スコップは熊さんから出して使用。
20センチ位掘ると、黒いリボンが出てきた。
「なんだろうこれ」
「リボンかなぁ」
「ナツカさんのに似てる」
ラーヴェが言うとおり、黒いリボンはナツカさんが髪を結んでいるリボンに似ていた。
「ナツカ様、あれ、ナツカ様のですか?」
「……多分、私がしばらく前に使ってたやつかな。アカリ、嫌な感じがするのってこれ?」
「うん、これ」
ナツカさんはわたしが渡したリボンを布に包んだ。
「この布は絶対取らないでね、悪いものを封印する為のだから」
絶対だよ、絶対!と念を押して、それを黄さんに渡した。
「ふぅ、これ、封印するのも一苦労だよ。反発するんだもん」
「ほっといたらヤバかったですよね、これ」
「うん…。なんでこんなになるまで気づかなかったんだろう……?これ、呪いだよ?」
なんか、やばい方向に話が進み始めたぞ。呪い?なんのこっちゃ?
「アカリ、お手柄だね!」
「すごい!」
大人が黒いだけに、マーサたちが余計に白くみえるよ。子供は純粋なのが一番だよね。わたしも子供だけど。
「あ、そーだ、これ、完全封印しちゃおう」
「ナツカ様、いきなりどうしました!?」
「いや、子供たちいたら封印できるんだよ、属性が合ってる」
「はいナツカ先生!」
「どうしたシーナくん!」
「属性って何ですか!」
「ナツカの、極秘魔法教室〜」
いきなり何か始まった。気がついたら衣装も変わっている。白衣に赤淵のメガネ。そもそもわたしは説明を求めたい、いろいろと。
「えー、皆さん持っている魔力ですが、魔力には属性があります。水、風、土、火、空の5つね。で、ちょうどよく貴女たちはみんな違う属性を持っている。マーサが風属性、ミーシャが水属性、シーナが土属性、ラーヴェが火属性、アカリが空属性。そして、ここからは誰にも言わないでほしい。アカリがさっき、嫌な感じがするっていってたわよね?」
わたし達は頷く。
「その嫌な感じは、空属性にのみ感じられるの。で、その嫌な感じが『呪い』。これは自然に発生することもある。発生源は二つ。負の感情がつまったもの、負の感情をもっている者。それは放っておくと、その場所を汚す。このリボンは早く見つかったからいいけど、負の感情が強いから、放っておくと大変なことになっていたかも。」
「質問いいですか」
「はいマーサ」
「呪いに憑かれた人間はどうなっちゃうの?」
「そこなのよ。呪いに憑かれた人間は、周りに呪いを撒き散らすの。そうするとどんどん呪いは増えていく。」
「じ、じゃあ、どうやってその呪いを止めるの!」
「その呪いだけを封印したらいいの」
呪いだけを、封印…!?




