第ニ章 出会い
こんにちは。にゃです。
見ての通り初心者が書く物語ですが、感想を元により技術を磨いていきたいと思います。感想をお寄せいただけると幸いです。
現代の都会とは遥かに異なる光景に、思わず私はしりもちをついた。まさか夢なのではと思い頬をつねったが、普通に痛いしこれで現実と夢を見分けられるかも分からない。所持品は全てそのままだ。財布もあるし、金もある。私は食い物を探してまた散歩を始めた。
見たところ、ここは明治時代初期の東京らしい。高卒ながらそこそこ成績は良かったため、人より知見はある。理系であった私はタイムスリップなど信じる訳がない。ましてや散歩をしていたらいきなり明治に飛ばされるような事があってたまるかと思いながら歩いていたが、不可思議な状況から脱する手がかりを探すためにまずは腹を満たさねばならない。
30分ほど彷徨いていると、蕎麦屋を見つけたのでそこで飯を食うことにした。だが、すぐに私は餓死の危機に瀕することになる。そもそも通貨が現代と明治で違うことに気がついたのだ。明治に存在しないTシャツ姿で店に入りながら席に座らないという極めて異質な存在である私は、最早ゴミを見るような目で見られていた。この視線は中学時代に経験したことがあるので慣れているが、この状況はまずい。
「もしかして貴方も令和の方ですか?」
心臓が止まるかと思った。突然、こっちですと手を引かれるままに建物の影に隠れさせられた。
私に声をかけた男の名は松岡と言った。
「私も現代からここに連れてこられたんです!!あなたもそうでしょう!服装を見ればわかります!!3日間ここにいましたが、ここは紛れもなく明治の世界ですよ!」
私は色々な情報をその男から聞いた。近くに政府の目が行き届かない現代人のコミュニティ「令和軍」というものがあること、現代人の中になんとか百貨店に就職した者がいて、そこから服を入手できること、通貨は働いて手に入れるしかないこと。ここまで来て就職かと途方に暮れたが、まずはその現代人コミュニティ「令和軍」が拠点としている場所に案内してもらった。
「ここが令和軍の拠点だ!」
普通の洋風の家だった。どうやら現代人の中に家を買った者がいて、そこに住んでいるらしい。
令和軍のメンバーは私と松岡合わせて6人らしい。
「ようこそ令和軍へ!」
と快く歓迎してもらった。自己紹介をし合ったところ、メンバー構成は
25歳男性 橘 正哉 無職
34歳男性 松岡 条 医師
32歳女性 桜田 翔子 百貨店
18歳男性 栗木 碧 寿司屋アルバイト
45歳男性 James Alon 無職
27歳女性 竹橋 夏蓮 百貨店
となっているらしい。
齢18歳の子供と外国人までもがこの不可思議な状況に巻き込まれているという事実に、小さな怒りと同情の念を抱いた。それと同時に、無職仲間がいることに安心もした。
「これからはこの6人で活動することになるだろう!私たちは自分に任務を課している!その内容は都心の散策、現代人の捜索が主となってる!」
こんな説明をしてくれるという事は、恐らく条がリーダーなのだろう。信頼も厚そうだし、何より元気だし、そして元気だ。
数日をみんなで過ごしていくうち、各メンバーの性格がわかってきた。
松岡は活発で、仲間の為なら全力で行動する性格。桜田は情報分析に長けていて、静かだ。栗木は受験生であるため、歴史は現役で詳しく、周りを笑わせる楽しい性格。アロンは偶然日本語学習者だったため言葉は通じるが、あまり我々に協力的ではなく、少々粗暴だ。竹橋は計画性が高く、周りを気遣える優しい性格だ。
長らく孤独だった私にとって、かけがえのない存在になりつつあり、コミュニケーションも前ほど苦手ではなくなってきた。この不可思議な世界で生き延びることができそうだ…!
「全員の健康状態、身体と精神共に良好」
「橘という男は順応性が人より高いようだ。」
「新たな脅威を仕掛けてみてはいかがでしょう、虫明局長。」
白衣を着た大柄の高齢男性が重い腰を上げる。
「許可する。歴史に影響が無いようにする様に。」
第三章に続く
お読みくださりありがとうございます。
今章はいかがでしたか。新たな仲間と虫明と呼ばれる謎の男性に注目です!




