略してばさぐささんが発動だ。
三枝春香。
彼女は人気が高い。
男子がクラスで開催したらしい(僕は含まれてない)女子人気ランキングでは一位だった。
ちなみに裏男子(陰キャ)で開催したらしい嫌いな男子ランキングでは一位は西村だった。(やはり僕は含まれていない)
このように三枝さんは人気だ。
なので、今の現状は非常に彼女にはつらいだろう。
「あーん」
「あーん」
目の前でのイチャイチャ見せつけ。
「あの、二人とも外でやってくれないかな?」
「えっとね、春香ちゃん外は……」
そう外は土砂降りの雨だった。
雲は重く厚く空を覆っていた。
「ならほかの場所で……」
「ほかの場所は恥ずかしいだろ?」
ここはいいのか?
「ふーん」
やばいな。バーサーカー三枝さん。
略してばさぐささんが発動だ。
「三枝ちょっといいかな?」
「え、う、うん」
僕は無理やり三枝さんを呼び出す。
そこは非常階段裏だった。
「ここで今日は食べようよ」
「……納得いかない」
「何が?」
僕は持ってきていたパンを用意していた。
「メロンパン嫌いだった?」
「それは好き!」
早速もぐもぐ食べている。
今日は雨で嫌な予感がしていたので三枝さんの分まで持ってきていて正解だ。
僕は同じくメロンパンを食べる。
「で、何が?」
彼女はメロンパンを飲み込み告げる。
「私たちがこんな薄暗い場所で食べてあの二人は堂々としていることだよ!」
「あーあ。そういうね」
まあ、確かに変な話だが……
「考えてみて三枝さん。話の通じない動物に一生懸命にどいてくれとは言わないでしょ?それと同じだよ」
「うーん?そうなの?」
「ああ、そうだよ」
洗脳、洗脳。
「誰が話の通じない動物ですか!」
「うわ!」
いきなり現れる三森凛。
「凛何の用?笑いに来たの?」
三枝さんは戦闘モードだった。
「ち、違うよ?気になって……」
「みじめな姿が?」
がるるといった感じでメロンパンを貪り食ってるな……
「えっと、私たちも変えたいんだけどその……」
「他の場所だと食べずらい事情でもあるでしょ?」
「!?……なんでそれを」
僕に聞こえてくるほど彼女たちのことは噂になっている。
つまり学年では周知の事実の可能性は高い。
そんな二人は決して評判は良くないだろ。
そういうことだ。
「自業自得だよ」
「春香ちゃん……」
その間もむしゃむしゃとパンを食べている三枝さん。
袋の中はいつも通り空っぽに…
「どこか行って」
「ごめん……」
そうして三森さんは去っていく。
「あの、それ最後の一つのパン……」
「え?」
最後の一つを大きな口で一口で食べる。
「また奢ってね?」
だからなんでだよ!?
読んでいただき、ありがとうございます。
気に入っていただけたら、ブックマークや評価で応援してもらえると嬉しいです。




