それから彼女一週間彼女とは会わなかった。
「で、結局、合格って男の人の良さが分かったの?」
「いいえ?」
じゃあ何の意味があったの?
「だけど、あなたのいいところは分かったし女でも男でもいいところは同じようなものっていうのは分かったわ」
「へえー」
まったく実感がない。
「え?あの食べ歩き意味あったの?」
「……三枝さん途中からデート忘れてたでしょ?」
「……そんなことないよ?」
うん。忘れてたね。
「お兄ちゃんのいいとこって何だったんですか?」
「あなたなら分かってるんじゃないの?」
「……分かりません」
「そう……」
まあ、彼女はあくまで兄として接していたからな。
そこは微妙にわからないのかもな。
「彼はねなんだかんだ言って付き合ってくれるのよ」
「え?それっていいとこ?」
「それも大切なことよ?趣味やお出かけなんかに付き合ってくれるって言うのは重要よ?」
「そうかー……」
なんか照れるな。
「へえーそんなとこがあるんですね…」
「うん。意外だね?」
「あなたたちは付き合ってもらってたのに気づかなかったの?」
た、確かに。
「いや、なんか自然にやってたから気づかなかったんだ」
「そ、そうですね。お兄ちゃん自然と影がうす……さりげなくやってくれますから」
うん。二人が僕にどんな印象を抱いてるのかはよーくわかったよ……
「まあ、とにかく収穫はあったわ」
「でも、それで、好きな人の好きな人を好きになれるの?」
「さあ?」
分かってたけどいい加減だな……
「それなら直接会いに会いに行って確認すれば?」
「どういうこと?」
「いや、どんな人か結局はその人と話さないことには分からないでしょ?」
「そ、そうね」
彼女は少し嫌がってるように見えた。
「僕もついて行こうか?」
「い、いいの?」
「うん。ここまで来たら放っておくのもね?」
そうして二人で行くことになったのだが……
「なんで二人もついてきてるの?」
「えー気になるじゃん!」
「はい。私も気になります!」
野次馬だった。
「で、誰かは分かっているの?」
「ええ…あそこの彼よ」
「え?」
中庭にいたのは陽キャグループにいるまさしくチャラい男といった風貌の男だった。
「ま、間違いじゃないの?」
「……残念ながら彼よ…」
あれじゃあ僕では参考になるはずなくない?
「京谷君!」
そこに前に玉木さんを追っていた女性。好きな人が来る。
「おお、来たか絵里」
「うん。今日も京谷君に弁当を作ってきたの!」
「おお!さすが絵里だな?」
二人はそのままキスをする。
「ねえ、あれ好きになるって罰ゲームみたいなものじゃないの?」
「そうだね。あれはないよ」
「そうです!あれはないです!」
「やっぱりそうよね……」
彼女もわかっていたのか少し落ち込む。
「話しかける?」
「いや、いいわ……」
まあ、あの二人に割って入りたくはないよな…なんか深くキスしてるし。
「玉木さん。どうするこのまま協力しようか?やめる?」
「……考えさせて」
そう言って彼女は去っていく。
「あーあ。あれはショックだよ。好きな人があんなことしてたら」
まあ、三枝さんは一度やられているから気持ちもわかるのだろう。
「そうですね……」
二人が言うと説得力が違う。
まあ、とにかく今後は彼女次第だ……
それから彼女一週間彼女とは会わなかった。
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