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反抗期

君は、どこから来て、どこへ行くんだい。


誰かに言われた。


遠い記憶。


僕は、行き詰まっていた山寺での日々。


僕の居場所はなく。


自分を持て余していた。


僕は、何者なの。


いくら考えても、わからなかった。


わかるのは。


捨てられたって事実。


自分の親にさえ、捨てられる存在なんだ。


自分が、異質だと気づいたのも、その頃だったかな。


いろんな事が起きていた。


音羽とも出会った。


僕らは、ボロボロだった。


この世に、僕らの身の置き所は、どこにもなかった。


家族の様に、過ごした。


音羽が、母であり、姉であり、妹だった。


もしかしたら、それ以上の存在だったのかも。


家族に、恋焦がれていた。


その家族と思わしき存在が、そこにいた。


吐夢。


君は、僕と同じ九尾狐なんだ。


僕と君は、兄弟なんだ。


僕と出会うべく、あの道の真ん中で、待っていたのか。


「それ以上は言うな」


晴が、本気になれば、小さな吐夢は、消し飛んでしまう。


「いいよ。晴。やめて」


僕の名誉の為に、争わなくていい。


「とんでもない、下劣な奴だな」


晴の目に怒りが灯っていた。


「僕には、言う権利がある」


吐夢は、食い下がった。


「誰が、こんな世界に送り込んだのか。その責任を追求する権利はある」


「それを聞いて、どうする?」


「こんな世界、僕は、望んでいなかった。僕を戻せ」


「戻せって?何を言うんだい?」


吐夢は、晴に詰め寄っている。


僕に知られたくない事で、2人で、揉めている。


「僕が知ってしまう事は、まずいことなの?」


「今は、そんな事に構っている状況で、ないんだ。颯太」


よほど、僕に知られたくない事。


そして、吐夢は、僕を傷つけたくている。


あんなに、純真で、可愛くって、


腹ペコの、吐夢は、


愛情に飢えた1人の幼子だった。


「頼むから、今は、言わないでほしい」


晴が、吐夢に頭を下げた。


「そんなに・・・こいつが、大切なの?」


吐夢が、僕を指した。


「どうして・・・僕だって、いるのに」


「そうじゃない・・・吐夢」


晴の声が震えた。


その時だった。


東の空が光った。


一面に。


空が、いろんな色に輝き、闇になる。


一斉に北の空から、大軍のドローンが向かっていく。


「反撃だよ」


侵略者を、一掃する。


が、


相手も負けていない。


使ってはいけない兵器。


それを出そうとしている。


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