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こんな神様の造りし世界  作者: カズ
女神とウサミミの勇者
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8/12

女神の力

ゴーレム(む!あんな所に隠れおって!小癪な奴よ!“シードバレット”!)


カレラは有無を言わさず人々にシードバレットの弾丸を浴びせる。最早魔物対応は完全に自動処理に任せ、カレラはアヤツリソウを植え付ける事に集中していた。


ゴーレム(そろそろあやつも目覚める頃か、あやつにはあの大型の魔物の方へ向かわせるとして…流石に我のサポートも必要だろうな。同時進行でやるしかないか…全く…どれだけ我って優秀なんだ?自分が怖いわ!かっかっかっ!)


などとカレラが独り言を言っている頃、クローゼル王達の元に謎の魔物が国内で出現。何故か魔物と戦いながら人々を襲っているという報告が入る事となる。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



クローゼル王「全く次から次に…して!その謎の魔物に襲われた民は無事か?」


家臣「不明です。どうやら何か植物のようなものに取り憑かれ、郊外の元田園地に誘われているようです…人々は虚ろな表情でこちらが何を問いかけても反応がない状態との事です。」


クローゼル王「何?そこは確か女神様がお眠りになれている場所のはず…。何か関係があるのだろう。すぐ調査に向かう。ワシの鎧と剣をここへ!」


家臣「!…いけません陛下!御身に何かあっては…」


クローゼル王「此度の件は人智が及ばぬことばかりが起こりおる。特に女神様の件はワシが直接確認する必要があるだろう。もし謎の魔物が女神様を狙って人々を操っておるのならワシらは命を懸けて戦わねばならんはずだ。それに今回、ワシはどうしても行かねばならんような、そんな気がしてならん。すぐ支度をせい!」


家臣「は!畏まりました!」


クローゼル王はそう言って最低限の護衛を連れ女神の下に向かう。そして暫くして最後のピースが集まろうとしていた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


グロウは早足の馬に駆り、合流地点に急いでいた。


グロウ「全体止まれ!このあたりのはずだが…。」


10名の衛兵を引き連れスカラル皇女との合流場所に辿り着いたグロウはふとスカラルの事に思いを馳せる。生まれて一度もスカラルの地を踏みしめた事が無い彼にとって今回初めて“敵”では無い同胞と会うこととなる。密偵の任を引き継ぐ時、彼は複雑な心境だった。生まれ育った故郷を裏切り、見たことも無い国に忠誠を誓う。そんな事出来るはずもない。だがその仕事はクローゼルを守る事に繋がる。他の誰にも出来ない。グロウだけが出来る事。そんな思いで、苦渋の思いで引き継ぐ事となった。そして彼にとって辛い人生が始まる。親友に嘘をつき、妹に嘘をつき、自分に嘘をついて生きてきた。それももうすぐ終わる。


そんな事を考えていると前方に馬車の一団が見える。来た!皇女様と護衛の一団に違いない!


グロウ「そこで止まれ!俺はグロウ=イ=スゥ!そちらの所属と目的を言え!」


すると黒い鎧の男フェルケンが声をあげる。


フェルケン「“こちらは山向こうの旅の者。カペラの実を仕入れにやってきた”!」


グロウ「お待ちしておりました!皇女様!」


勿論これは合い言葉である。事前に王妃から知らされていた。

馬車の中からメルヴィが現れる。


メルヴィ「初めまして、私がスカラル国第一皇女メルヴィ=ドゥ=スカラル。任務遂行ご苦労様ですグロウ。」


グロウ「勿体ないお言葉です陛下。」


ふと目をやると異様な物体が馬車の後方から現れる。人に…見えるが…。何年も前に病で亡くなった師匠に瓜二つ…。の魔物!!


グロウ「皇女様!危ない!」


とっさに剣を抜き皇女を下がらせる。


メルヴィ「心配ありません。それはゴーレムと言って、勇者ロイ様が我らを守る為にお作りになれた魔法の守護者です。」


グロウ「ロイ?!ロイに会ったんですか?!あいつは今どこに??」


メルヴィ「勇者様とお知り合いなんですね!勇者様はスカラルを救いに旅立たれました。それよりグロウ!勇者様とどんな関係なのですか?勇者様の話を聞かせなさい!!」


グロウ「あいつ!あんな体で…そんな事よりどうやって…俺たちを追い越したんだ?」


メルヴィ「勇者様は走って行かれました。目にも止まらぬ速さで…。そんな事より勇者様の話です!好きな食べ物は?ご趣味は?恋人はいるのかしら?」


グロウ「は?走って??…て…え?食べ物?」


メルヴィ「そうです!早く話なさい!はぁ…勇者様…」


メルヴィは遠い目で空を見つめていた。



……


………


メルヴィ「それでロイ様が颯爽と現れ魔物を瞬きする間に斬り伏せたのです。それからロイ様が…」


あれから王都への道中ずっとこの調子だ。


グロウ(全く…ここにもロイに熱をあげてしまった女が生まれてしまったか…可哀想にあいつは超がつく鈍感だからなぁ…しかしこの人が皇女か。16歳くらいか?あまりに若い…。)


スカラルの被害がどれほどか解らないが王妃のあの口調だとかなりの被害が出ているのだろう。恐らく王妃様も無事では済まない。そう考えると目の前にいるこのあどけない少女のこれからが不憫でならない。残されたスカラル国民の残された希望。その重責が彼女の背中にのし掛かる事となるのだ。それを知ってか知らずか皇女は目を輝かせながらロイの勇姿を語り続けている。


そんな緊張感が途切れた瞬間だった。一行の目の前に強大な魔物の姿が!人丈の2倍ほどある剣と盾を備えた木の化け物。それがこちらに向かってやってくる。


グロウ「皆止まれ!魔物だ!」


メルヴィ「心配ありません。こちらにはロイ様がお作りなられたゴーレムが…」


しかし、肝心のゴーレムは微動だにしない。これまで魔物が視界に入ればいち早く動き出したゴーレムが今回に限って無反応のままだった。


メルヴィ「これは…どうゆう事でしょう…」


フェルケン「いかん!皇女様はお逃げに!」


ゴーレム(ここにもおったか!大人しくシードバレットを…ん?)


グロウ「ま…魔物がしゃべった…!!」


ゴーレム(だぁかぁらぁ!我は魔物では無い!それより貴様ら、あの糞ガキの魔力の籠もったゴーレムを連れとるという事はさっき糞ガキが助けた“こうじょ”というやつだろう?)


メルヴィ「いかにも私がスカラル国第一皇女にございます。」


フェルケン「いけません!そんなに簡単に名乗っては!」


メルヴィ「ここで隠す意味がありません。」


フェルケン「しかし…」


ゴーレム(なるほど到着したか、我はこの大地の精霊。あの糞ガキが剣を通して話していたのは我よ。よくは解らんが貴様らがヒトを一つに出来るらしいな?)


メルヴィ「まさか糞ガキって…まぁそれはいいとして!お初にお目にかかります精霊様。ヒトを一つにとはどうゆう事でしょう?」


ゴーレム(この土地の者と他地の者が争っとる。こんな状態では魔物からヒトを守れん。女神様の話は知っておるな?)


メルヴィ「はい。この地にご降臨され、今眠りにつかれていると。」


ゴーレム(左様。女神ニーヴェルン様はヒトの祈りが必要だというのに貴様らと言ったら…貴様はヒトの争いを止められるのだろう?)


メルヴィ「私でどこまで民を納得させるかわかりませんが…その為に私はこの国に来たのです!」


ゴーレム(わかった!事は一刻を争う!ヒトは女神様の下に集めてあるから貴様らも来い!今すぐ!)


メルヴィ「え?今すぐと言われましても…何処へ向かえば…」


ゴーレム(我の魔法で跳ばしてやるわ!“エリアルプレーラ”!)


次の瞬間、空のかなたに一行の悲鳴が消えて行った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



場所は変わって王都キラコラン郊外。クローゼル王一行は森と化した元田園地帯を進んで行く。一行の中にはロイの部下でありグロウの妹、マーロンの姿もあった。


途中、ふらふらと何処かに向かう(アヤツリソウに取り付かれた)民の姿を見つけ、その後を追ってきたのだ。


暫く進むと光が差し込む開けた場所が見えて来る。何があるか解らない。


クローゼル王「ここで隠蔽魔法をかけて様子を見る。マーロン頼めるか?」


マーロン「はい!」


マーロンはクローゼル国内でも数少ない魔法の修得者。知らなかった事だがスカラルの騎士の血を受け継ぐ天賦の才を持つ貴重な人材だ。ロイが軍を辞め反乱軍を組織した際、王立魔導庁所属の彼女の退任を王は許さなかったが本人の意向で半ば強引に反乱軍に加わった。想い人を助ける為に。そばにいる為に。そして今また彼とは離れ離れになってしまった。いつの間にか消えてしまった彼を直接助ける事は叶わない。そして彼女を長年騙し続けていた兄を、心から許す事の出来なかった彼女は王の一行に加わる事を決意する。少しでも彼の役に立つ為に…自分に出来る最良の選択は女神様に祈る事だと思ったからだ。


マーロンが隠蔽魔法をかけ終わり物陰から開けた場所を観察する。クローゼル人もスカラル人もすべからく頭に例の植物が巻きつかれ、虚ろな表情でうずくまっている。そしてその中央にはひときわ大きな大樹が生え、その根本には水晶のようなものの中で眠る女性の姿が…もしやあれがロイが話していた女神様なのでは無いだろうか?


カレラ「貴様らそれで隠れたつもりか?」


突然背後から大鹿が人語で話しかける。


カレラ「いや、驚かんでいい。我はこの大地の精霊。貴様は“くろーぜるおう”というやつだろう?来るのを待っておった。ほれもうすぐ“すからるこうじょ”もくるぞ。二人でヒトの争いを止めさせ、女神様に祈りを捧げよ。」


クローゼル王「おぉ、やはりロイの話は本当だったか!精霊様、お目にかかれて光栄の至り!」


カレラ「うむ。あの糞ガキも貴様くらい敬意というものがあればな…あのバカには貴様からよく言っておけ。」


クローゼル王「それはロイの事ですかな?あやつが精霊様に失礼を、申し訳ございませんですじゃ。して時に皇女が来るとは一体?」


カレラ(おぉ!来た来た!ほれアレだ)


すると悲鳴を上げながら女神の近くに人が…落ちてきた!


マーロン「あれは…兄さん?」


カレラ「さて、貴様らもさっさとアレと話しをつけろ。我は女神様の下に戻る。」


グロウ「痛って…みんな無事か?」


フェルケン「あ…ああ…陛下!陛下はご無事か!」


メルヴィ「えぇ!大丈夫です!それにしても素晴らしい魔法でしたわ!…でもここは一体何処でしょう?」


グロウ「素晴らしいって…まったく肝の据わった姫さんだ…」


クローゼル王「おーい!お主ら無事か!?」


グロウ「クローゼル王?何故ここに?」


マーロン「…私達は女神様の降臨された地の調査に来てたの。周りを見て。クローゼルの国中のヒトがここに何故か操られて集まってたの」


グロウ「お…おぉ?なんだこりゃ!」


マーロン「兄さん達こそ何で…空から降ってきたの?」


グロウ「それは精霊と名乗る魔物が…」


カレラ「我は魔物では無いと言っている!」


グロウ「うぉ!し…鹿がしゃべ…」


カレラ「もうその反応は飽きたわ!黙れ!」


メルヴィ「精霊様!それが精霊様の本当のお姿なのですね!」


カレラ「うむ!“くろーぜるおう”よ、コレが“こうじょ”だ。二人揃ったのだからあの我が操ってるヒト共を説得できるのだろう?早く話をまとめて女神様に祈りを捧げよ。」


メルヴィ「…なるほど、そうゆう事だったのですね。」


クローゼル王「うむ。やっと話が見えてきたわい。」


唖然とする面々をよそに二人の王は事の次第を理解する。それからこの物語は一気に加速する。二人は軽く打ち合わせした後カレラに頼んでアヤツリソウの呪縛を解く。放心状態の人々が徐々に我に帰り、そして混乱が始まった


「ここは…ここは何処だ!?」


「私達一体何を…」


「ママ!ママぁ!」


クローゼル王「静まれ民達よ!話を聞けぃ!」


メルヴィ「ここにいるスカラルの民よ!静まりなさい!」


二人の王が一括し、話を始める。クローゼルに起こった事、スカラルの現状。そしてこの言葉で締めくくった。


クローゼル王「クローゼルの民よ!スカラルの民よ!全てを忘れ手と手を取り合えとは言わん!だが今は!!両国が滅亡の危機に瀕している今!我らに何ができるか?!


いがみ合う事か?殺しあう事か?否!共に魔物に抗うのだ!


皆も見たであろう!クローゼルに起きた奇跡を!この奇跡はこの地に神が降臨なされたのだ!豊穣の女神ニーヴェルン様が我らを救ってくださる。


今はただ祈ろうぞ!全ての生ける命の為に!死んでいった魂の安らぎの為に!我らが女神ニーヴェルン様の為に!」


その言葉を最後にクローゼル王はクリスタルの中で眠る女神に跪き祈りを捧げる。そしてメルヴィが続き、そして一人、また一人と後に続く、その光景を見た精霊カレラは安心した笑みを浮かべ、ロイの戦いへと意識を集中させていった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



グロウ「そんな事があった後、ついさっき突然女神様がお目覚めになったんだ。水晶がはじけたと思ったらロイが危ないって仰ってな!んで俺らが女神様に懇願して一緒に連れてきて貰ったんだ!」


ロイ「なるほどな…だから途中からカレラは一緒に戦ってくれてたのか…」


マーロン「もう喋らないで下さい!出血が酷いです!止血しないと…」


グロウ「あとはお任せしようぜ?女神様にさ…」


少し離れた所で三人は女神の闘いを見守る。しかし三人に不安は微塵も無い。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



私は怒っている。休眠状態(セーフティーモード)の間もずっとロイ君達を見ていた。胸が苦しかった。ソレもコレも元を正せば全て私の責任だ。私がこの世界をこんな風にしてしまったんだ。この魔物だってそうだ。私がもっとしっかりしていれば魂も汚れる事も無かっただろう。私は私自身が許せない。それなのに人々は私のために祈ってくれた。だから私は皆から貰った力を皆の為に使うんだ。この愛しい世界の為に。私は私の責任を果たす!ロイ君を、この世界を傷付けるこの魔物を倒す!


「グガァアアアアアアア!」


並外れた女神の力を感じ巨大な魔物は地響きと共に雄叫びをあげる。それと同時に建物が一斉に突進して来た。


ニーヴェルン『邪魔!』


右手をはじき、衝撃波を放つ。一瞬にして建物が黒い体液と共に弾け飛んだ。


「?????」


ニーヴェルン『お前は魔法を無効化するんだろう?私のは魔法じゃないからね!神を相手に出来ると思うなよ!』


「ガァァアアアアアア!」


ニーヴェルン『うるっさいなぁ!…さて!コソコソ隠れるのは辞めてそろそろ出てきてもらおうか!』


地面が大きく揺れ、街そのものが少しづつ浮き上がる。魔物はジタバタと抵抗するが、抵抗虚しく地面からせり上がり、その巨体の全貌が露わになった。私はロイ君達と少し離れた空中に移動する。地中に隠れていた本体は平べったい巨大な蛙のような姿だ。完全に空中に漂う魔物は口を大きく開け、熱線を吐き出す。こいつ…デタラメに撃ちまくる気だ!これ以上被害を出してたまるかっての!私は熱線の着弾点に瞬間移動し、熱線を弾き返す!


「ギィエェエエエエエエエエ!」


返した熱線が魔物の額に命中し、さらなる悲鳴をあげる。それにしてもこの魔物…特殊な個体ぽい…。魔物の身体の中から生きた人の気配を感じる。多分罠となる街を再現する為に生きたまま人を捕らえ、その記憶を奪ってるんだと思う。そのヒト達も助けなきゃ!


ニーヴェルン『来い!“神槍フルングル”!我が敵を切り裂き、捕らわれた命を救え!』


かざした手の先に、雲を突き抜け一本の槍が現れる。パパから成人祝いに貰ったとっておきの神の武器!戦神の娘なめんなよ!


フルングルは私の命令に従い、一瞬で魔物の腹を裂いて捕らわれた人々を引き吊り出した。素早くそのヒト達をロイ君達を守る障壁と同じもので包み込む。数百人程でかなり衰弱してるけど命に別状は無さそう。本当に良かった!


ニーヴェルン『それじゃあ終わりにしよう!フルングル!』


手元にフルングルを戻し力を貯める。次第に雷雲たちこみ、轟音が鳴り響く!


ニーヴェルン『裁きの雷を纏え!“ベルグ・フルングル”!!』


フルングルは勢いよく魔物に向かい飛び込む!次々落ちる落雷を吸収しながら巨大な雷の槍へと姿を変えながら!


「ガァア…シノ…メガミ…アヘン…サマニ…エイコウアレ…」


ニーヴェルン『え?今なんつった??フルングル!ちょっ!まっ…』


しかしフルングルは魔物に突き刺さり裁きの雷が魔物を飲み込む。巨大な太陽のような輝きを放ち、消し炭となっていった…最後のは…一体何だったんだろう…


しかし、今となってはそれを確かめる術はない。



……


………


ロイ「助かりました。ニーヴェルン様。」


私は傷付いた人々を癒やした後、ロイ君達の所に寄った。


ニーヴェルン『いやいやこっちこそだよ!ありがとうロイ君。今まで辛かったね…ごめんね…。』


ロイ「これで命を救ってもらったのは2度目ですね、だからチャラって事で!」


ニーヴェルン『ロイ君…。』


二人の間に笑みがこぼれる。





それから数日が経った


ニーヴェルン『ロイ君はこれからどうするの?』


ロイ「貴方から貰った力をもっと磨いて、もっと沢山のヒトを救えるよう旅に出ようと思ってます。でもまぁ暫くはスカラルの復興を手伝ってから、ですけどね!」


ニーヴェルン『うんうん!流石私が選んだ勇者だねぇ!勇者はそうでなくっちゃ!』


ロイ「ニーヴェルン様はどうするんです?」


ニーヴェルン『私は別の場所に行くよ!私の救いを待ってる人達の所へ!』


ロイ「ですよね。だと思ってました。」


ニーヴェルン『え?なになに?寂しい??』


ロイ「あぁやっぱウザいなぁ…」


ニーヴェルン『…ほんと神様にそんな口きけんのロイ君くらいだからね?』


ロイ「はいはい!じゃあこれからお互い頑張りましょう!」


ニーヴェルン『うん!元気でね!勇者ロイ君!』


そして二人は別れを済ませ、ニーヴェルンは飛び去った。


ロイ「あ!そうだ!おい!“ウサミミ”ってどうゆう意味なんだ?!おーい!」


しかしロイの叫びはニーヴェルンに届くことは無かった。



ーーー 第一部 完 ーーー

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