第47話 スイミーの誕生秘話、精霊のユーモラスな過去
ユイたちは雷の領域を抜け、休息の空間へ入った。嵐の余韻が残る中、仲間たちは疲れた体を休めていた。ユイは9つの環を眺め、九聖環の統合を感じる。
「これで九聖龍の力が揃ったけど……まだ統合しないと。」
ネルが言う。
「ええ、統合の儀式が必要よ。」
スイミーがユイの肩で跳ねる。
「主殿、僕の誕生話、聞きたいですか? 面白いですよ!」
ユイが笑う。
「スイミーの誕生話? 聞きたい!」
仲間たちが集まる。
スイミーが目を輝かせ、語り始める。
「僕、水精霊スイミー。昔、水のパスワードが誕生した時、ユイの先祖がパスワードを解読したんです。でも、失敗して、水が溢れちゃって!」
まゆが笑う。
「それで?」
「それで、溢れた水から僕が生まれたんです! 最初はただの水滴だったけど、パスワードの力で精霊に。けど、ポケットに味噌スプーンが入っちゃって、いつも間違えるクセがついたんですよ!」
みくが爆笑。
「それでいつも味噌スプーンなの!?」
スイミーが照れる。
「そうなんです。ユーモラスな誕生でしょ?」
ユイが抱きしめる。
「スイミー、ありがとう。君の誕生が、私の旅を楽しくしてる。」
バルザの影が忍び寄る中、仲間たちの笑いが領域を明るくする。
「次は統合……。」
ユイが決意。
つづく




