表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/132

第34話 黄金の瞳、呪われし翼の影


夜空に浮かぶ六枚の呪われし翼が、冷たい風を巻き起こした。獄獣王バルザ=クライムスの黄金の瞳が、ユイたちを見下ろす。その視線は、まるで宇宙の深淵から這い出たかのように、重く、圧倒的だった。

「ユイ、準備はいいか?」如月龍一が槍を構え、鋭い眼光で敵を睨む。

「うん……でも、この力、ただの敵じゃない気がする」ユイは「夢の記録石〈レコード・ユヌ〉」を握り締め、心の中で母の声を思い出した。

バルザ=クライムスの声が、低く響き渡る。「未生の者よ……お前たちの記憶は、宇宙の均衡を乱す。我が翼が、その歪みを正す」

瞬間、黄金の光が迸り、空間が歪んだ。ユイたちの周囲に、過去の記憶の断片――幼いユイが母と笑う場面、ノエルとの出会い、九圣龙との契約――が浮かび上がる。

「これは……私の記憶?」ユイが呟く間、バルザ=クライムスの翼が一斉に動き、記憶の断片を切り裂き始めた。

「守れ!アストラル・シンクロナイズ!」白鳥秀樹の声と共に、星座戦士たちが五芒星の陣を展開。稲森晴佳の結界が記憶を守るが、バルザの力はそれを圧倒しつつあった。

「風よ、記憶を繋げ!」ユイは「風煌翔陣・真形」を発動。風が記憶の断片を包み、再び一つに結びつける。しかし、バルザの黄金の瞳が光を増し、風すら飲み込もうとする。

その時、「レコード・ユヌ」から微かな光が溢れ、ユイの耳に新たな声が届いた。

――ユイ、記憶は力だ。私の意志を、未来へ繋げ。

母の声だった。ユイの胸に力がみなぎり、彼女は銀の鍵を掲げた。「母さん……私、諦めない!」

銀の鍵が輝き、「宇宙穿梭剣〈ソライレーザー〉」が変形。剣先に「夢の記録石」の光が集束し、ユイは叫んだ。「記憶の光、貫け!」

光の刃がバルザに突き刺さり、黄金の瞳が一瞬揺らぐ。だが、翼が再び動き、ユイを襲う。

「ユイ!」立川建真が「星閃弓・アルクシオン」で援護射撃を放つ。朝比奈功輔がその隙にバルザの足元を殴りつけ、戦局を一変させた。

「これは……終わりじゃない」バルザの声が途切れ、六枚の翼が崩れ落ちる。しかし、その影から新たな影が現れる――黒いローブに包まれた人影。

「我は“十三の導”の者。バルザは始まりに過ぎぬ」人影が呟き、空間が再び歪む。

ユイは息を整え、仲間たちを見た。「まだ道は続くね……」

つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ