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猫とフェレットの箱庭〜箱庭スキルと暖かい料理で無双します!〜  作者: 荒ぶるうどん
第零章花が咲いた未来

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第4話美食家スライムの大好物ポテトフライ

トントン、トントン、包丁で山菜とじゃがいもを切っていく姉猫。ワクワクしながら待つ弟フェレット。


『今日はなーに?』

『今日は山菜…どう見てもバジルを使った料理だよー。ポテトフライも作るから…』

『やったー!姉ちゃんの作る料理大好きー!』

『もー…嬉しいこと言って!大盛りにはしないからね!』

『え、事実だけど。』

『…可愛いんだからもー。』


山菜…もといバジルはハーブである。本来の猫とフェレットは食べられないがこの姉弟は例外である。食べることが可能な体質なのだ。


『バジルソース作ってっと…リゾットにするかぁ…』

<猫ー!お客さん!>

『ん?お客さん?』

『お客さん?どんな人?』

<ぷるぷるしてるー。>

<ねー。>

『…美食家さん?』


箱庭の入口まで行くと、立派なお髭を生やしたスライム…スライムの最終進化系エンシェントスライムが居た。


[こんにちは。]

『美食家さんだ!』

[おやおや覚えてくれたのかいフェレットくん。]

『うん!』

[いやはや…ここの料理を食べないと調子が出なくてね。]

『旅に出ていたのに?』

[色んな国に行ったがやはりどの国も食文化が発展してなくてね。ふーむ、食が安定してなければ食文化は…ブツブツ。]

『美食家さんまたなんか言ってる。』

『あのバジルソースリゾットとポテトフライ食べますか?』

[おお!猫くんのリゾットか!是非とも食べさせてくれ!お礼と言ってはなんだが…]


アイテムボックスからをレッドドラゴン出したので驚愕する姉猫と弟フェレット。姉猫は美食家が強いことを知っているがドラゴンを倒せるとは…と驚愕して冷静になった。


『で、デカい!』

『美食家さんいつもありがとうございます。』

[いいんだよ。ドラゴンの肉はとても美味しいからね。]

<解体!>

<解体!>

<<やー!>>


小人たちがレッドドラゴンを運んでいく。解体してる間、他の小人たちが机と椅子を出していく。姉猫はトレイの上にバジルソースリゾットと揚げたてホクホクくし型ポテトフライを皿に盛り付けていた。


[おお!それは山菜ではないか!山菜をソースにするとは斬新な…]

『バジルソースのリゾットっていうんですよー。』

[ふむふむ、バジルというのかね。猫くんは食に関する知識が豊富のようだ。]

『姉ちゃん詳しいんだよー。』

[では早速。]


スプーンを持ち上げた美食家は器用にバジルソースのリゾットをすくい食べる。


[おお!やはり猫くんの料理は美味しいね!]

『ありがとうございます。』

[ふむふむ、チーズも乗ってあって美味しいねぇ…]

『ポテトフライも美味しいよ!』

[今日は何型かな?]

『くし型です。』

[ほう…]


フォークを持ち上げ、ポテトフライを刺す。食欲を唆る素揚げしたシンプルな料理…だが美食家はシンプルだからこそ難しいのを理解していた。


[では!]


サクサクホクホクと美味しそうに頬張る、美食家はポテトフライが大好物であった。特にカラシを混ぜた自家製マヨとケチャップに付けるのが大好きであった。


[このからしマヨがいい!はむっ…んー!バジルソースのリゾットも良き!]

『姉ちゃん…お腹すいたぁ。』

『はいはい、手を洗ってきて。』

『はーい!』

<解体終わった!>

<終わった!>

『小人たちも手を洗っておいでー。』

<やったー!ご飯ー!>


美食家は微笑ましいものを見る目で姉猫、弟フェレット、小人たちを見ていた。ついうっかり手を止めてしまうが、姉猫たちを眺めるのもまた飽くなき探究心である。


[やはり見ていて飽きないね。あの小人たちと共存してるとは…]

<共存!>

<猫とフェレット大好き!>

[大好きか…小人たちが増えそうだね。]

<増えるー!>

<世界中の小人たち集まるー!>

[小人たちの楽園だからねー。]

『もっと料理作るからね。』

<猫無理はダメー。>

<猫が楽しそうに作るのを見るの好きだから無理ダメー。>

『うん、分かった。無理はしない。』

<<わーい!>>


美食家は目を細めていた、人間たちに虐げられていた小人たちが楽しそうに過ごしているのだから。姉猫と弟フェレットのおかげだろうと心の中にしまっておく。


[住人が増えたら教えておくれ。]

『うん!』

『ドラゴン肉ありがとうございます。』

[いいんだよ。じゃ、私はこれで失礼するよ。]


箱庭の入口から出ていく美食家、片付けしてる時だった。大蛇がやってきたのが。


「しゅるる。」

『え、誰かが倒れてる?!』

『姉ちゃん行こ!』


大蛇が小さな女の子が倒れていると知り、慌てて姉猫と弟フェレットは駆けつける。遠目から傷つけないように見守る魔物たち。


「しゅるる。」

『大丈夫ー?!』

「う…」

『身体がボロボロ…森の入口に居たってことは追われていた可能性が…』

『姉ちゃん!連れていこ!』

『う、うん。』

「シャー!」

「ぐぉぉぉぉ!!!」


大蛇が叫ぶと後ろからやってくる人間たちを囲う魔物たち。


『魔物さんたち撃退頑張ってね!』

「あ、待て!貴重な奴隷が!」

「い、今は逃げろ!」

「ひぃぃぃ!!」


箱庭まで逃げて連れてきたのは後に姉猫と弟フェレットの妹となる白髪赤目の少女、シロである。


「…ここは?」

『もう大丈夫だよ。』

「…精霊?」

『違うよー。俺はフェレット!』

『私は猫。』

「…私名前ない。」

『不便なのはよくない!うーん、そうだなぁ…シロ!髪が白いからシロ!』

「…シロ、ありがとうフェレット。」

『えっへん!』

『もー…シロちゃん。何か食べようか。』

「え、いいの?」

『うん。だってここは色んな人たちに支えられている場所だから。』

『助け合いは大事だぞ!』

「…初めてそんな場所。」

『これから分かっていけばいいよ。』


種族を超えた家族の絆。その温もりは生涯忘れることはないだろうとシロは語った。


そして彼女は後に聖女となる存在である。

ポテトフライにからしマヨをつけるのは至高、背徳感マシマシ。

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