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第4話 靴下も決められない
――自分で着ないの?
少女は、小学生くらいの年頃に見える。
これくらいなら、自分でできてもおかしくない。
——でも、姫様だから?
そう思って、無理やり納得する。
腕を上げるように促すと、少女は何も言わず、されるがままに従った。
——やっぱり、おかしい。
「靴下はどうします? 指定はないようですが?」
手紙を見ながら尋ねると、
「……アンナ、選んで」
小さな声で返ってきた。
「姫様、ご自分で選んでみませんか?」
思わず、口にしていた。
少女は、きょとんとした。
まるで、言葉の意味が分からないかのように。
「無駄なこと言わないの!」
ジーナの声が鋭く響く。
「はい、これにしましょうね」
姫様―リリア様は、何も言わずうなずいた。




