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第33話 ありえませんっ!
「リリア様、どんどん持っていってな!!」
相変わらず、リリア様loveな料理長が言った。
「クッキーだけでいいのか?プリンとかも作れるぞ!!」
「クッキーだけでいいです。」
断れないリリア様に代わって、私が答えた。
えーーっ、と言いながら、料理長が肩を落とした。
そういえば……
「料理長、お手紙、ありがとうございました。」
手紙のお礼を、まだしていなかったんだ。
私は頭を下げた。
「あの手紙で、結構元気でたんですよ、私。……解読するのに、時間はかかりましたけどね。」
「アンちゃん、あいかわらず厳しいなーー!!」
「まあ、でも、……無事でよかったな。」
ぶっきらぼうに、料理長がつぶやいた。
ふいに、
「こいびと?」
ーーとリリア様が言った。
「ーーリリア様、いくらリリア様でも、それはダメですよ!!」
「私の好みと、料理長は大きく外れています。ぜーったいに、ありえませんっ!!」
「大きく外れってなんだよ!失礼だなっ!!」
わーわーと言い合っているうちに、足元の椅子にぶつかり、私はよろめいた。
次の瞬間、床に激しく身体を打ちつけた。
目の前が、真っ白になる。
………アンナ!
……アンちゃん!!
2人の声が遠くに聞こえた。




