表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
31/35

第31話  わるくないよ


「入りなさい。」


奥様の声とともに、扉が開いた。



現れた人物を見て、私は息をのんだ。



ーージーナ!?




「おまえ、なんで来たんだ!!」

管理人が叫ぶ。



「ジーナ、どうして……?」




「……アンナ、ごめんなさい。

あなたの最近の活躍が、うらやましくて…。

私のほうが長くいるのに、リリア様は、あなたばかりに懐いている。私だって、頑張ってきたのよ。」

「ちょっと、痛い目を見るといいと思って、あの人に頼んだけど、こんなに大事になってしまって…」


いつもの強気なジーナは、そこにはいなかった。


「ジーナを連れて行きなさい。」


近衛隊長が言った。



「……まって」


小さく、リリア様の声がした。


「ジーナ、いじめないで」


「ジーナ、毎日、りりあのお世話してくれた」


そして、ハッキリと、言った。


「わるくないよ」



ジーナは、はっと顔を上げた。


「リリア様……!!」


ジーナは、兵士につかまれた腕を、それでもリリア様へ伸ばそうとした。



ーージーナは、連れていかれた。



その背中を見送りながら、私はリリア様の成長を、誇らしく思った。

そして、少しだけ泣きそうになった。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ