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第29話 尋問
「入れ」
その言葉とともに、扉が開けられた。
部屋には、近衛隊長が座っていた。
先に聴取を受けていたのか、庭の管理人も座っている。
「アンナよ。この者は、お前が種を持ち込み、植えさせたと言っている。」
管理人は黙ったまま、深く頷いた。
「また、最近のお前は以前と別人のようだ、と証言する者もいる。」
「更に、リリア様を手懐けて、自分の思うように動くよう仕向けていたと。」
「また、別の者からは、アンナは大人しくて目立たないほうだったと聞いた。
それが、近ごろは急に活発になり、リリア様と仲良くしている。何かあったに違いない、と。」
「どうなんだ、アンナ??」
威圧的に、近衛隊長に尋ねられた。
ーー私が転生する前のアンナの性格を考えたことがなかった。
大人しい子だったのなら、今までの私は不審者そのものだ。
この世界でのアンナを、私は何も知らない。
今の状況は、あまりにも不利だった。
どうしよう…。嫌な汗が、背中を伝う。
頭をフル回転させ、答えを探しているとー、
ーーバタバタバタ
廊下を誰かが駆けてくる音が聞こえた。
バンッ、
扉が乱暴に開いた。
「ちょっと、おまちなさい!!!」




