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第28話 前を向かなくちゃ
朝になった。
頭の中を様々な思いが巡り、ほとんど眠れなかった。
——リリア様、お着替えは済んだかしら。
最近では、時間はかかるけれど、靴下は自分で選ぶようになっていた。
お着替えも、なるべく人の手を借りずにできるよう練習中だった。
リリア様のお母様に、毎日のお洋服はもう決めていただかなくても大丈夫ですよ、と今日にでも伝えてもらうはずだったのに……。
そこまで考えた途端、また涙がこぼれた。
いけない、いけない。
私は前を向かなくちゃ!
そう自分を奮い立たせた、そのとき。
ガチャリ!
突然、扉が開いて兵士が中へ入ってきた。
「アンナ、事情聴取だ。ついてこい!」
——アンナ、あなたは悪くない。堂々とするのよ!!
私は涙をぬぐい、まっすぐ立ち上がった。




