27/35
第27話 信じてる
ーーどれほど時間がたったのだろう。
こんな部屋もあったのね……。
お城の中は、だいたい把握しているつもりだったけど、見知らぬ部屋に私はいた。
時計はなく、高い場所の小さな窓だけが、時間の流れを教えていた。
ーーすっかり、夜になっていた。
これから、どうなってしまうのだろう。
ーーこのままだと、下手をしたら死罪になるのでは?
最悪のことを考えて、ブルッと震える。
涙がとめどなく溢れた。
ーーリリア様…。あの時、私をかばおうと、必死になってくれた…。
その成長を嬉しく感じながらも、もしかしたら二度と会えないかもしれない、と思うと、胸が締めつけられ、また涙がこぼれた。
コンコン
ノックの後に、少し扉が開かれ、スッと食事が入れられた。
夕食らしい。
「食欲なんて、ないわよ…」
食べる気はしなかったけど、喉はとても渇いている。ピッチャーから水を注いだ。
あらっ?
コップを持ち上げると、
コップの底に、紙が貼ってあるのに気づいた。
「?」
不審に思いながら、紙を広げると、
紙には、たった一言だけ書かれてあった。
——オレもリリア様も信じてる!
もう、バレたらどうするのよ……。
この、下手な字は、料理長のものだ。
そうよ、沈んでなんかいられないわ!!
私は、袖で涙を拭った。
ーーまだ、終わってなんかいない。




