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第27話  信じてる


ーーどれほど時間がたったのだろう。


こんな部屋もあったのね……。


お城の中は、だいたい把握しているつもりだったけど、見知らぬ部屋に私はいた。


時計はなく、高い場所の小さな窓だけが、時間の流れを教えていた。



ーーすっかり、夜になっていた。


これから、どうなってしまうのだろう。


ーーこのままだと、下手をしたら死罪になるのでは?


最悪のことを考えて、ブルッと震える。


涙がとめどなく溢れた。


ーーリリア様…。あの時、私をかばおうと、必死になってくれた…。


その成長を嬉しく感じながらも、もしかしたら二度と会えないかもしれない、と思うと、胸が締めつけられ、また涙がこぼれた。



コンコン


ノックの後に、少し扉が開かれ、スッと食事が入れられた。


夕食らしい。


「食欲なんて、ないわよ…」


食べる気はしなかったけど、喉はとても渇いている。ピッチャーから水を注いだ。


あらっ?



コップを持ち上げると、

コップの底に、紙が貼ってあるのに気づいた。



「?」


不審に思いながら、紙を広げると、


紙には、たった一言だけ書かれてあった。


——オレもリリア様も信じてる!



もう、バレたらどうするのよ……。


この、下手な字は、料理長のものだ。



そうよ、沈んでなんかいられないわ!!


私は、袖で涙を拭った。

ーーまだ、終わってなんかいない。




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