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第8話 バグの合わせ鏡

こんばんは!

初のブックマーク嬉しくて飛び上がりました!

ありがとうごさいます!嬉しいです!感謝!

今回は魔法がメインのお話です!

―それでは、どうぞ



「僕、魔力量測定試験で…特化型魔力だったんですよ!」


シンと辺りに染み込んだその言葉は、俺の身体の芯にも深く槍のように突き刺さってきた。

…相当めんどいことになったな

焼け切るような暑さが、額に汗をたらす。


魔力量測定試験、それはこの国に住む全員が対象の魔力量を測る試験だ。

三回試験がありその内の一回が5歳の時に、2回目は成人式の後に行われ、三回目は不定期に行われる。


「ふふ、言いたいことはお分かりですね?

僕の特化型魔法は『激写スクープピクチャー』と『消尾トラッキングゴースト

なんです!」


激写、びこう…?

口元に大きく弧を描き自慢気に鼻を鳴らした。

魔力量測定試験では、魔力量を測るために魔物を倒したり、水晶玉に手をかざしたりと、毎年色々な方法で魔力量を計測する。


その中でも十〜四十は普通魔力、日常生活で使う基本の魔法だ。

そして、五十〜百は、特化型魔力で魔力量が多く、各々の特化型魔法…自分で編み出した属性魔法が使える。

そして、アイルは自身の魔力が特化型魔法と判定され、属性魔法が使用可能ということだ。

使用可能の限度はその人によって違うらしい…。


俺は、2回目までの試験は受けたことがある。

一度目も、二度目も、測定不可。

不可って言うか…リタイアしたっていうのが正しいか。ま、当時は平均的な魔力量に違いはない。


アイルの激写と消尾がどんな魔法なのか分からない今、下手に動くのは悪手と言えるだろう。どちらにせよ、早くサニーメーンへ

向かいたいところだ。

鼻をくすぐる砂利の匂いを頼りに後ずさる。

それをすかさず距離を詰めると、声を上げた。


「おおっ〜と、逃げないでくださいね!僕の『激写』は、相手の魔力量を計測できるんです!僕、ず〜と先輩の魔力量を測ってみたかったんです!」


バチッとウィンクを決める。

…なんて無意味な魔法なのだろうか。

俺は、元々普通の魔力量だ。

計測しても意味がない。


「そうなんだ…」

喋るんなら早く喋ってくれ。彼の話はとにかく長い。

身体中が酷く汗ばみだす。

白と黒の入り混じった砂利のまだら模様に、飲み込まれてしまいそうだ。



「では、―激写、発動」



凛と澄んだ声で、両手の人差し指と親指をひし形に合わせ、カメラを思わせるポーズをとると、指と指の隙間から目を覗かせた。

その内側には、金平糖を溶かした様な薄い桃色のフィルムが貼られていて、星くずのように光っている。



「え、ええ??」

間抜けな声をだしながら、パチリと何度も瞬きを繰り返す。


「なっ、んなぇ!?」

「どした?」


あ〜、めんどい。


「す、数字が、止まらなっ…!

百、千っ、三千…!?、五セッ…、バグって、これ、バッ…!」


猫がネズミを狙うように、毛だけは逆立て

認識排除魔法で足音を殺し、アイルの背後に回る。

シラリと突如目の前から消えた俺に気付いたらしく、激しく首を左右に振る。


すがるような目付きに、いつものな余裕は一切存在していなかった。 

少しずつ呼吸が浅くなっていく。

そんな彼の喉元に、人差し指を沿わせた。


ヒュッ。と吐き出せなかった息を飲み込んだ音が鼓膜を打った。


☆◆☆


「ラテはなぜ、魔法を使わないのだ?」

レオンからの唐突な質問に少し頭を捻らせ、思った通りの答えを出した。


「う〜ん、めんどいから…?」


レオンの信じられない、と言わんばかりの顔に相槌を打つ。良くも悪くも彼は魔法に頼りすぎな節がある。


「普通に、めんどくないの?」


ここは、魔法学校の視聴覚室だ。夕日が差し込む教室で俺とレオンは話し込んでいた。

 

「め、めんどいとは…流石はラテだな!

思考が終わっているぞ!」

「終わってないし。流石なのはレオンの方でしょ、すぐ魔法で解決するから、脳筋?いや魔法筋?」


レオンが、足を組み直した。俺も腰掛けていた机の上で足を組み直す。


「魔法筋で結構だ。それより、本当に面倒くさいのか?」


「うん、いちいち自分の魔力を物体と結び合わせるとかタイパ悪すぎるよ」


思った通りの言葉を口にした。

魔力とは、身体の内側に秘めているもの、

それを必要に応じて使用する。


「たいぱ、タイムパフォーマンスのことか…。」


一人で呟くレオンを横目に、魔力と波動を合わせた。人々は皆、生まれ持った魔力量がある。

日常生活で使う物…例えば「コップを取りたい」。なら魔力を物体、すなわちコップに合わせる。

そうすると、コップは魔力に反応して魔力の根源に運ばれる。

その現象を『魔法』と呼ぶ。


が、その光景はかな〜りシュールだ。

ただ、コップが浮いて魔力を与えた人物の元に浮かんでくる。

それを俺から言わせると、クソめんどい!!

コップを取りたい?なら、歩いてコップ取れよ、動けよ。そう思って生きていた。

だが、それは先人達の好みに合わないらしい。


「なるほど…、魔力はあるのだろう?」


「あるっちゃ、あるけど…もう使ってないからな〜」


生まれてこの方、仲間を回復魔法で癒す時しか使ってこなかった。

すると、下校を告げるチャイムが鳴った。

そこでこの話は切り上げた。


レオンー!自分の記憶が正しければ初めて作中で喋ったんじゃないでしょうか?一人称は「われ」です!

画面下部にある、ブックマーク、★の評価をお願いします! 


それでは、また次回お会いしましょう。

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