困るけど…やっぱり逢いたい
ちょっと短め最終話です。
シュリツピーア王国での生活はあっという間に時間が過ぎた。
フリデミングは12才になると立太子の儀を行い、王太子殿下になった。それと比例して公務が増えたけど精力的に国中を飛び回り忙しくしていた。
そしてフリデミングに随分と急かされて、私が15才の誕生日を迎えた月の翌年に、とうとうフリデミングと私の婚姻式が執り行われたのだ。
その頃にはフリデミングはすっかり大人の男の人になっていた。
私も少しだけバイーーーンな胸に成長していた…と思う。あくまで自己申告だけど。
それはいいのだけどさ
今、私は王太子殿下の私室にいるのだけど…その私の横でニヤニヤしながらこっちを見ている、綺麗な顔の王太子殿下がいますけど?
「あのね…」
「何?」
「私、寝間着に着替えたいのだけど…」
「知っているよ、待ってるけど?」
胡乱な目を綺麗に成長した15才のフリデミングにぶつけてやる。
「またニヤニヤしながらドレスを脱がせるつもり?変態っ」
「変態とは酷いなぁこれでも私は君の夫だし、未来のシュリツピーア王国の国王陛下だよ?」
本当にイヤだわ…大人になって、のらりくらりのサイフェリング陛下に益々似てきちゃったんだから!やっぱり環境が人を育てるのよね…ライゼウバーグの時は直接的なエロ事は仕掛けてこなかったし、前世の王子殿下はよく知らないけど、大人しい優しい王子殿下だったみたいなのに…
「何でこんなに、ねっちょりした変態になったのかしらねぇ?」
フリデミングは嬉しそうに近付いて来ると、私のドレスの釦を外してリボンを器用に解いていく。こういう器用な脱がせ方をしている所にライゼウバーグの気配を感じて嫌になる。
色んな女の子のドレスを脱がせたんだろうな…
「脱がせ方上手いわね…」
フリデミングは手を止めると、私の首に口付けを落とすと、ツーッと舌で首筋を舐めてきた。
「嫉妬?」
「…んっ…当たり前でしょう?あなたねぇ自分だけが拗らせてるつもりかもしれないけど、私だって相当な拗らせ女よ?寝付いて起きれないベッドの上からライゼウバーグの〇〇〇もげろぉもげろぉぉ…ってあなたを呪ってたもの」
フリデミングは体をビクつかせた。別に今、呪ってる訳じゃないのにビクつく意味が分からないわ…
「ゴメン…もうしません…」
「何が…?」
何を謝っているのか、後ろから抱き締めて尚も首筋やら後頭部に口付けてくるフリデミングの体に、背中をソッと預けた。筋肉質の大きな体ね…大人になったなぁ。
「もうあんな風に煽って貴女を傷つけたりしません…絶対に」
私はフリデミングの腕の中で体を回転させると、フリデミングと向き合った。
「そうだね…フリデミングは絶対大丈夫だよね…でも…」
「でも?」
「ううん、何でもない!」
抱き付くとフリデミングが抱き返してくれた。もしかしたら来世でもまた巡り逢うのかもしれないかな…と、ちょっと思ったけど今世の人生がまだまだ残っているし取り敢えず今を楽しみたいな。
「宜しくね、フリデミング王太子殿下!」
「こちらこそ宜しく、ハラシュリア妃殿下!」
ライゼウバーグの笑顔を思い出したと同時にフリデミングの笑顔と重なった。
目頭が熱くなる…フリデミングの顔が近付いて来る、私はソッと目を閉じた。
FIN
お付き合い頂きましてありがとうございました^^




