97話 暗躍する影②
仕事の都合で地方に来てます。新幹線で来たのですが、立ちで座れなかった。自由席でも座れるものだと思ってた_:(´ཀ`」 ∠):
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森でゲートを発見したとハイヤーから連絡がきた。
「仕事が早くて助かるよ。」
『いえ、もともとマークしていましたし。場所は分かります?』
「そこはアイさんに聞くから大丈夫。それまでバレないようにね。」
『わかりました。』
このまま出てもいいけど、何も言わずに遅くなると心配されるだろう。
「あそこに居るのは……」
アマンとラストラが窓から空を眺めて話をしている。
「あの2人に声掛けるのは……」
―ガチャ。
「忍さん?帰って来てたのね。おかえりなさい。」
「ただいまレブル。」
「何かあったの?」
「あーうん。ハイヤーがゲートを見つけたって言うから、これから行って来ようかと思うんだけど。誰かに声かけて行こうかなって。」
「そうなの。私も行く?」
「ん〜」
レブルを見るとお風呂に入ったのか、髪が少し濡れている。
「ハイヤーも居るし、せっかくお風呂に入ったみたいだし。僕だけで行ってくるよ。」
「別にこれくらい走れば乾くわ。それにハイヤーが居るとは言え、魔族も居るんだし。」
「それなら私が行きますよ!」
―スタッ!
2階からセローが飛び降りてきた。
「私はまだお風呂入ってませんし!お城にはレブルと行ったので、次は師匠と一緒に行きたいです。」
「セローが居れば安心かしらね。」
「ですです!」
「それなら今回はセローにお願いしようかな。」
「はいです!」
「あまり遅くならないようにね。何かあれば呼んでくれればすぐ行くからね。」
レブルにみんなへの伝言を任せて、僕とセローで森へと向かう。
日も落ちて暗い森を走る。僕の後ろをぴったり着いて来るセロー。この速さだとレブルは火の翼を出すから、結果的にこのペアで良かったかも知れない。
「そろそろ目的地だから。静かに向かうよ。」
「はいです。」
大きな音を出さないように、魔力反応のある場所まで移動する。
「シノブさん。お待ちしていました。おや?今回はセローさんとご一緒ですか。」
「今度は私の番です。」
「師弟揃った訳で……あまり派手な事は避けてくださいね?」
「師匠がいるから、私の魔法は可愛いものだよ。」
「それってどう言う意味?別に僕だって派手な魔法は……」
「私はお二人に言ってるんですからね?」
「「はい。」」
僕はいつも控えめで魔法を使っているつもりなんだけど。まぁお忍びでここにいる訳で、魔法をぶっ放す事態にはならないはず。
『忍様ゲート付近で動きがあります。』
「ここから会話は聞こえる?」
『はい。可能です。2人にも共有して良いでしょうか?』
「2人ともゲートでの動きがあったので、会話を2人にも共有するから。大きい声は出さないようにね。」
僕の言葉に静かに頷く2人。
……
…………
『くそ。どうなっているんだ?人族への戦闘を禁ずると指令が出たぞ。』
『分からない。さっきの戦闘も何かによって終わらされた感じもする。』
『お前もそう感じるか?どうしたものか……』
魔族達かな?突然の戦闘中止に戸惑っているようだ。
『狼狽えるな。』
『別に狼狽ちゃ……』
『エルビの奴がそんな命令を出すんだ。きっと王都で何かあったんだろう。』
『何かってなんだ?』
『娘が連れてきた黒の勇者がいる。と言えば分かるな?』
『なんだって!?2人の四天王を倒したって言うあの!』
あのって一体どんな話が出ているんだよ。
「(師匠。今、誰かが娘って?)」
「(そこは私も気になりました。黒の勇者はシノブさんですよね?そうなると娘はエストさん?)」
「(かな?って事はさっき話したのは、本物の国王って事なのかな?)」
「(これは驚きですね。人族のトップが魔族と繋がっているって言う。)」
「(まぁお城でエルビに会った時からそうだとは思ってたけど。)」
結果的には本物の国王より、エルビに国王させようとしてるけど。本人はそんな事知らないんだよな。そう思うと少し可愛そうな気もする。
『我が直接聞いてみる。暫し待て。』
『……。』
聞くってエルビに聞くのかな?どう話すのか……。
『な!?貴様正気か!?たかが小僧1人に負けたと言うのか?』
『まさか!?エルビ様が負けたって!?』
『このまま城に残るだと?どういう事だ!バレたのであろう?……まさか…………』
しかし遠隔で話す魔法は他の人も使えたんだね。
『くそ!貴様にはもう頼らん!』
『おいどうした?エルビ様に何が……』
『……これ使う事態がまさか来るとは……』
『ん?それはなん……』
―ザク!
『き、貴様……何……を、する。』
『なーに、君らにはこの剣の糧となるだけだ。』
『やめろ!来るな!』
―ザク!
何かよく分からないけど。本物の国王が魔族に攻撃している。
「師匠!」
「分かってる。様子を見てゲートを破壊しようかと思っていたけど。状況はそれよりやる事がたくさんある。ハイヤー準備はいいかな?」
「こうなると思い。武装は常に持って来ています。」
「それじゃ時間も惜しい。ゲートは極力だけど壊さないようにね!」
「行くよ!」
「一人では危ないですよ。」
魔族がやられていると知ったセロー。真先に森から飛び出して魔法で牽制する。
「水玉!」
―チャプン。
どっちに魔族がいるかも伝えていないのに、セローは迷う事なく魔族のところまで走り出した。
レブル「シノブさんも私じゃなくて、アマンに言えばいいのに。アマンはどこに……」
アマン「何気なく見に来たが……綺麗だな。」
ラストラ「でしょう?ここから見る景色が1番綺麗って教えて貰ったんだ。」
アマン「お母さんにか?」
ラストラ「そう。アマンに見せたくて。」
アマン「ラストラ……」
レブル「ここは色んな意味であついわね。外はこんなに寒いのに…………」




