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無敵のフルフェイス  作者: みけな
第二章 無敵のコンビ〜始動編〜
98/150

98話 暗躍する影③

天気予報で雪マークがついた。手袋なしで自転車乗ると痛くてしょうがない。家にあるけど、毎回忘れて外に出てしまう( ´Д`)

取りにもいかないから、結果は痛いまま(*'ω'*)


ブックマーク、感想、評価、誤字報告、読んでくれた皆様!

いつもありがとうございます(*'ω'*)

魔族がやられていると知ったセロー。真先に森から飛び出して魔法で牽制した。


「む!?ふん!」


―バシャァ!


「まだまだ行きます!」


―ザザザザブン!


セローの水玉を斬る国王。それに怯む事なく連続で水玉を繰り出す。


「セロー無理しないで!ハイヤーは魔族抑えて!可能であれば僕達と距離を取れるかな?」

「やってみましょう。」

「なんだ!人族だと!?」


戸惑う魔族が慌ててセローに反撃をしようとする。


「させません。」


―ドゴォ。


「ぐはっ!」


魔族の数は多いけど、ハイヤーの速さなら任せても大丈夫だろう。


「無駄だ。魔法は我には効かん!」


―ババババシャ!


セローの出した水玉全てを斬り落としてく。


「小娘が調子に乗るな。」

「セロー下がって!」


―バシュゥ!


セローに斬りかかる国王の剣を、風の魔法剣で受け止める。


「この剣を受け止めるとは。さすが黒の勇者と言われるだけのことはある。だが……」


む?何だろう少し剣が短くなった様な?


『忍様!あの剣が魔力を吸っています。距離をとって下さい!』


―バシュン!


「セローあの剣気をつけて。どうやら魔力を吸う剣みたいだ。」

「今ので気づいたか?ご名答!これは我が魔王から授かった剣!ソースイーターである!」

「ソースイーター……」


イーターってあの喰らうとかの意味だよね。ソースを喰らう剣?微妙なネーミングだな……。


『ソースイーター……源を喰らう剣。魔力を喰らう剣がこの様なところにあるなんて……。』


アイさんが驚いている様に感じる。僕はソースがとんかつやコロッケにかけるあれかと……情報ソースとかのあれか。


だよね!知ってた!そんな事よりだ!


「アイさん。あれが魔力を吸うとどうなるの?」

『剣に蓄積した魔力を術者に還元します。』

「吸えば吸うだけ強くなるって事?」

『扱うものによってですが。身体強化をしている所を見ると、その効果でセローの魔法を切り落としたりできるのかと。』


あの人が国王とすると、普通の人間だろうし。セローの魔法に反応出来るって、それって結構脅威だよね。


「師匠どうしましょう?」

「とりあえず魔族はハイヤーが遠ざけているから良いとして。遠隔系の魔法を控えるしか無いか……いや。これなら行けるか?」


手を地面に着き魔力を流す。


「アース・オペレーション。」


―ズズ……


「む?」


―ズドォォォン!


「っく!やってくれる!」

「これならいけるかね。セロー足元を狙おう。」

「分かりました!」

「魔導師とは厄介な存在だな。」


地上からテントを作る要領で、剣山の様に国王の足元に出してみた。剣で斬らずにジャンプして回避した。今のところはこれが対抗策かな?


―ズドォン!

―ドン!


僕とセローで土魔法で足元を狙ってはいるんだけど。


「当たらないね。」

「当たらないです。」

「この魔導師コンビが!鬱陶しい!」


―ビュン!


「セローストップ!」


―ガキン!


目に見えにくい真空派みたいなものを、土で壁を作り弾く。


「師匠ありがとうです!」

「今のは風属性かな?真空波みたいなものが飛んでくるから気をつけて。」

「分かりました!狙われない様に動くです!」


不意打ちでも来ると分かっていれば、セローなら回避は問題ない。


―ビュン!


「む?何か飛んできましたか?」

「ぐはっ!?」


飛んできた真空派は僕達の背後にいる魔族に当たった。ハイヤーは気配を感じたか、うまく避けてくれた。


「ごめんハイヤー!もう背後には通さない様にするから。」

「私も気をつけるです!」

「私なら平気です。シノブさんとセローさんは御自身の身を優先して下さい。」


まぁ別に魔族を守るよりは自分達を優先はするけど。


―ビュン!


「水玉です!」


―バシャァ!


「ひぃ!?」

「早く逃げて下さい!」

「な!?俺は魔族だぞ!人族の……」

「いいから!」


―ビュン!

―バシャァ!


飛んできた真空派を、水玉を破裂させることで相殺するセロー。


「人は愚かだな。捨ておけば良いものを。」

「関係ないです!命を無駄にするのは……いけないんですよ!」

「ふむ。それではこれはどうかな?」


―ビュン!ビュン!ビュン!


同時に別方向に3つの真空派を飛ばす国王。


―バシャァ!バシャァ!バシャァ!


「やるではな……」


―ズドォン!


「今のも避けるの?魔力で身体強化してるとは言え、人間の域を超えてない?」

「貴様も人に言えた口ではなかろう。」

「失礼な。僕は人間だ。」

「それではこれはどうだ?」


―バババババン!


「負けません!」


―ババババシャァン!


「え?」

「おっと。」


―ヒュン……スパン!


小さな真空派を四方八方に打ち出し、それをセローも迎え撃つがひとつだけ撃ち落とせなかった。


「師匠!」

「これは少し厳しかったかな?セローも無理はしないで。難しい事は僕が受け持つからね。」

「今の動きのどこが人と言えるのだ?」

「別に同じ事して強化してるだけだけど。」


魔法で撃ち落とすより、斬り落とす方が楽だから動いただけなんだけど。


「やはり貴様は街で倒しておくべきだったな。」

「街でって……あのチンピラ達もあんたの仕業か?」

「別に我は何もしていない。ただ褒美を提示しただけだ。」

「あ〜なんか色々と見えてきたな。」


始めに入った王都の第一堀でギルド跡地に、あれだけのチンピラが居たのも。次の堀でも集団で襲われたりしたのも国王の仕業か。


「宿でエストに手を出させたのも国王が言ったのか?」

「邪魔者は減らす様に動くものだろう?」

「自分の娘の危険に晒すなんて。」

「第11後継者なんぞ、どうでも良い。」


―バシュン!バシャァ!


国王に向けて水玉が飛んでいき、切り裂かれる前に破裂した。


「くそ。鬱陶しい娘だ……」


特にダメージはないが、水を少し被り濡れる国王。そんな使い方があるんだね。さすがセロー。考え方が柔軟だね。


「遊びは終わりだ……」


―ズズズ……


剣から黒い霧の様なものが出てくる。


「セロー下がって!その霧に触れない様に!アイさんあれが何か分かる?」

『魔力を霧状に散布していますが、毒ではありません。魔力を……取り込んでいます。』

「魔力を吸う霧?反則じゃない?」

「ほぅ……知っている者がいたか。白のと違い知識もそれなりにあるのだな。」


僕の頭脳は8割アイさんだけど。別にそれを自分から教えるつもりはない。


「ではショーの始まりだ。ドレインミスト!」

「わわ!です。」

「セローも僕のところにおいで。ハイヤー!霧に触れないで!」

「畏まりました。」


範囲はどんどん広まり、森を覆う様に霧が包んでいく。


「なんとも戦いづらい人だ。一つ一つは小さいけど、範囲が広いから魔力が吸われていくよ。」

「師匠大丈夫ですか?」

「なんか私も入れて貰いすいません。」

「まぁこれくらいなら。」


逃げ回って国王を見失ってもあれだから、見える距離でセローとハイヤーをまとめて覆う結界を作った。


「これはあの時の水魔法ですね?」

「そうだね。少ない魔力で維持できて、流れに沿ってなにかと弾く事も出来るから使っているんだよね。」

「水の中にいるみたいです。」

「これが黒の勇者……報告より全然化け物じゃないか。」

「酷いな〜」


国王が悪態をついてくる。何度でも言うけど、人族だよ?


そして暗くなっていく空に、森を包み込む魔力を吸う霧。結界内にはセローとハイヤーの2人。


さてここからどうしようかな。

セロー「師匠これ私にもできますか?」

忍「簡単だし。なんなら教えるよ?」

セロー「聞きたいです!」

忍「じゃ……左から右に。右から左に水を流すんだ。往復するんじゃなくて、巡回するように。」

セロー「むむ……難しいです。」

忍「こうやってリングみたいにするんだよ。」

セロー「それなら……出来ました!」

忍「いいね。そしたらリングを細く。」

セロー「こうですか?」

忍「そうそう。それを横と縦に同じ事をする。そして最終的には円から球にするんだ。」

セロー「これが……こう!出来ました!」

忍「後はそれを大きくするだけ。簡単でしょ?」

セロー「はい!あとはイメージ、特訓ですね!」

忍「そう言う事だね。」


ハイヤー「この状況で教えている場合でしょうか。それにしても……また一歩。人から遠ざかりましたねセローさん。」

セロー「何か言った?」

ハイヤー「言っていませんよ。感心していました。」

セロー「凄いでしょう!えっへん!」

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