74話 気さくな第2堀。
がっつり2日後に風邪をひきまして、ヤバめですw
少し短いですが、申し訳ないですm(_ _)m
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第2堀と呼ばれる門をくぐる。途中暴れて寄り道したせいで、ちょうどお昼時とあって人が混み合う。
「ここが第2堀か……さっきの場所より人が多いね。」
「昼時だからな。んで、まずはどうするよシノブ?」
「ギルドは……なんか行きたくないから。宿を先に探そうか。」
「……だな。早くしないと宿が取れないかもしれないしな。」
まずはギルドがセオリーと言えば、セオリーだけど。さっきの事もあるから、皆んな顔をしかめた。さっきの兵士の人に聞いておけばよかった。この第2堀について。
―グゥ。
「師匠……お腹すきました。」
「腹ごしらえの方が先か。それなら町の人に聞いてもいいか。」
人は沢山いるし、なるべく荒っぽい事が苦手そうな…………あの人にしよう。
「あのすいません。」
「はい、なんでしょう……かぁぁぁ!?黒騎士ぃぃ!」
僕を見るなり逃げてしまう街の人。それがあったから、昼時で混み合う街の一部にスペースができる。
「んー……あれ?」
「突然声をかけられて、振り向いたらシノブがいたんじゃ驚いて逃げてもしょいがない。」
アマンがそう言うと、ラストラとセローに聞き込みを命じた。
「僕頑張る!」
「いってきまーす。」
2人が声をかけると、皆んな逃げる事なく話をしてくれている。
「僕と何が違うんだろうか。」
「そんなの見た目だろう。」
「……そうか。」
否定はしきれないけど。それより違う事で驚かれた気がするんだけどな〜確か黒騎士が……。
「ところでアマン。」
「どうしたレブル?」
「私が聞き込みに選ばれないのは、何でかしら?」
「そりゃ、あの2人の方が怖がられる事ないしな……あ。」
「私は怖がられると思っているのね。ふーん。」
「いや、そのなんだ!なぁシノブ?」
ここで僕に話をふるかね?苦し紛れでアマンがつい言ったんだろうけど。
「レブルは綺麗だから、近寄りがたいイメージがあるんだよ。その点あの2人は……子供っぽいと言うか、ピュアだし。」
「ピュアね……。」
「レブルの魅力は僕が知っているんだ。心の奥にピュアな心がある人は、深く関わりを持たないと分からないもんだよ。それにレブルは……」
「も、もう!大丈夫。そ、その……ありがとう。」
レブルの顔が赤い。怒ってはいないから良いだろう。
「すまんシノブ。」
「別に僕はありのままを伝えただけだけど。」
「そ、そうか。」
「あの2人。いい加減に……」
「それは俺達が言う事ではない。見守るのが仲間の務めだ。」
「そうなのかしらね。」
「そう時間はかからないだろう。」
少し離れた位置でゾンとエストが話をしている。エストのフォローでもゾンがしているのかな。
♦︎
しばらくして、ラストラとセローが戻ってきた。
「いっぱい聞いてきたよ!」
「ただいまです。」
真っ先にアマンに突っ込んでいくラストラ。セローもそれを見て、僕に突っ込んでくる。ぐふっ。
「それでどうだった?」
「ご飯はすぐそこのアレが、安くて量があるって人気みたいです。」
ラストラの指す方角には、店の外まで続く長蛇の列が見える。
「あれを今から並ぶのか……。」
「ふっふっふっ。そうだろうと、私が違うお店について聞いてきましたよ!そこは表に出る事を嫌う、ちょっぴり控えめな店主さんだそうです。味は申し分ないみたいです。」
「それってどこにあるの?」
「あ、地図貰ったので……ここに書いてあります。」
セローが広げたのは、確かに王都の第2堀と書いてある。それに赤い丸で印が付いている。これなら向かうのも大丈夫…………
「ってこの地図どうしたの?」
「道を聞いて、持ってないって話をしたらくれました。」
「そんな簡単に……。」
「そう言えば。小さいのに偉いって、飴玉貰いました。」
なにかのお使いだと思われたのか。そんな子に穴場スポットを教えるのはどうだろう。迷子とか考えなかったのか……
「ラストラの調べたお店は、別の日でもう少し早い時間に行こうか。今日はこの地図を見ながら、隠れ家的なところに行こう。」
皆んな異論は無いようで、セローを先頭に着いて行く。
『あの忍様。』
「どうしたの?」
『セローが道案内で大丈夫でしょうか?すでにあの地図と逆を歩いていますが……』
「セロー。地図借りていい?」
「はい師匠!」
それをアイさんに見てもらい、案内をお願いした。セローが方向音痴って忘れていたよ。
数分歩くと、印のついてあるお店の前に着いた。
―カラン……
「いらっしゃ……ん?」
「どうした店主。何か変なものでも見たような顔をして。」
カウンタの奥にクルンとカールした髭をもつダンディなおじさんと、その前に座る男が振り返る。その男は一言で言うと……
「真っ黒だ。」
「黒は闇に映えるからな。戦闘において有利な事が多い。お前もそうだろう?」
「僕は初めからこれだったね。特に考えてもなかったけど。」
「まぁいい。ここで会ったのも何かの縁だ。1杯くらい奢るぜ?」
随分気前のいい男である。カウンターに置いてある兜は当然黒。髪も鎧もマントも全てが黒一色。
「それじゃまるで黒騎士……」
「俺の事知ってんのか?」
「ほほ。この街で貴方を恐れない人……知らない人はいないでしょう。」
「店主。今恐るって……。」
「気のせいではないでしょうか?」
悪い人ではなさそうだし。僕はその人の横に座る。店内はそれ以外誰もいなく、どこにでも座れる状態であった。
「皆さまはお食事ですか?メニューはこちらにございます。決まり次第お伝え下さい。」
「店主。こいつにエールだ。」
「はい。ご用意します。」
「あの、僕はお酒飲んだ事が……」
「なんだそりゃ?」
「成人していないって言うか。」
「年はいくつだ?」
「16になります。」
「全然成人してんじゃねーか。エールはそんな強くない、飲んでみるといい。」
半ば強引に勧められたエールは少しピリッと苦い気がした。これが大人の世界か……。それ他の料理はとても美味しく、皆んな満足していた。
第2堀がまともで良かった。やっと王都っぽく……はないけど。スタートは無事にきれた気がする。
セロー「すいませーん!美味しいご飯が食べれるところ知ってますか?」
おばちゃん「あら?誰かのおつかい?偉いわね。」
セロー「あそこにいる師匠のために聞いてくるの!」
おばちゃん「師匠ってあの黒い……頑張ってるみたいだから、穴場を教えてあげるわ。そこの大衆食堂もいいけど、この時間混むからね。」
セロー「わーい。ありがとうございます。」
おばちゃん「地図はあるかい?」
セロー「ないです!」
おばちゃん「なんだか心配だねぇ。いいわ、これ持って行きなさい!印も付けたから、余程のことがない限り迷わないわ。」
セロー「ふんふん。ありがとうございます!」
おばちゃん「ほら、飴玉あげるから。これ食べて頑張るのよ。」
セロー「ありがとー!じゃ!」
おばちゃん「お嬢ちゃん!師匠さんはそっちじゃないわ!どこ行くのー!?」




