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無敵のフルフェイス  作者: みけな
第二章 無敵のコンビ〜始動編〜
74/150

74話 気さくな第2堀。

がっつり2日後に風邪をひきまして、ヤバめですw

少し短いですが、申し訳ないですm(_ _)m


ブックマーク、感想、評価、誤字報告、読んでくれた皆様!

いつもありがとうございます(*'ω'*)

 第2堀と呼ばれる門をくぐる。途中暴れて寄り道したせいで、ちょうどお昼時とあって人が混み合う。


「ここが第2堀か……さっきの場所より人が多いね。」

「昼時だからな。んで、まずはどうするよシノブ?」

「ギルドは……なんか行きたくないから。宿を先に探そうか。」

「……だな。早くしないと宿が取れないかもしれないしな。」


 まずはギルドがセオリーと言えば、セオリーだけど。さっきの事もあるから、皆んな顔をしかめた。さっきの兵士の人に聞いておけばよかった。この第2堀について。


 ―グゥ。


「師匠……お腹すきました。」

「腹ごしらえの方が先か。それなら町の人に聞いてもいいか。」


 人は沢山いるし、なるべく荒っぽい事が苦手そうな…………あの人にしよう。


「あのすいません。」

「はい、なんでしょう……かぁぁぁ!?黒騎士ぃぃ!」


 僕を見るなり逃げてしまう街の人。それがあったから、昼時で混み合う街の一部にスペースができる。


「んー……あれ?」

「突然声をかけられて、振り向いたらシノブがいたんじゃ驚いて逃げてもしょいがない。」


 アマンがそう言うと、ラストラとセローに聞き込みを命じた。


「僕頑張る!」

「いってきまーす。」


 2人が声をかけると、皆んな逃げる事なく話をしてくれている。


「僕と何が違うんだろうか。」

「そんなの見た目だろう。」

「……そうか。」


 否定はしきれないけど。それより違う事で驚かれた気がするんだけどな〜確か黒騎士が……。


「ところでアマン。」

「どうしたレブル?」

「私が聞き込みに選ばれないのは、何でかしら?」

「そりゃ、あの2人の方が怖がられる事ないしな……あ。」

「私は怖がられると思っているのね。ふーん。」

「いや、そのなんだ!なぁシノブ?」


 ここで僕に話をふるかね?苦し紛れでアマンがつい言ったんだろうけど。


「レブルは綺麗だから、近寄りがたいイメージがあるんだよ。その点あの2人は……子供っぽいと言うか、ピュアだし。」

「ピュアね……。」

「レブルの魅力は僕が知っているんだ。心の奥にピュアな心がある人は、深く関わりを持たないと分からないもんだよ。それにレブルは……」

「も、もう!大丈夫。そ、その……ありがとう。」


 レブルの顔が赤い。怒ってはいないから良いだろう。


「すまんシノブ。」

「別に僕はありのままを伝えただけだけど。」

「そ、そうか。」


「あの2人。いい加減に……」

「それは俺達が言う事ではない。見守るのが仲間の務めだ。」

「そうなのかしらね。」

「そう時間はかからないだろう。」


 少し離れた位置でゾンとエストが話をしている。エストのフォローでもゾンがしているのかな。


 ♦︎


 しばらくして、ラストラとセローが戻ってきた。


「いっぱい聞いてきたよ!」

「ただいまです。」


 真っ先にアマンに突っ込んでいくラストラ。セローもそれを見て、僕に突っ込んでくる。ぐふっ。


「それでどうだった?」

「ご飯はすぐそこのアレが、安くて量があるって人気みたいです。」


 ラストラの指す方角には、店の外まで続く長蛇の列が見える。


「あれを今から並ぶのか……。」

「ふっふっふっ。そうだろうと、私が違うお店について聞いてきましたよ!そこは表に出る事を嫌う、ちょっぴり控えめな店主さんだそうです。味は申し分ないみたいです。」

「それってどこにあるの?」

「あ、地図貰ったので……ここに書いてあります。」


 セローが広げたのは、確かに王都の第2堀と書いてある。それに赤い丸で印が付いている。これなら向かうのも大丈夫…………


「ってこの地図どうしたの?」

「道を聞いて、持ってないって話をしたらくれました。」

「そんな簡単に……。」

「そう言えば。小さいのに偉いって、飴玉貰いました。」


 なにかのお使いだと思われたのか。そんな子に穴場スポットを教えるのはどうだろう。迷子とか考えなかったのか……


「ラストラの調べたお店は、別の日でもう少し早い時間に行こうか。今日はこの地図を見ながら、隠れ家的なところに行こう。」


 皆んな異論は無いようで、セローを先頭に着いて行く。


『あの忍様。』

「どうしたの?」

『セローが道案内で大丈夫でしょうか?すでにあの地図と逆を歩いていますが……』

「セロー。地図借りていい?」

「はい師匠!」


 それをアイさんに見てもらい、案内をお願いした。セローが方向音痴って忘れていたよ。


 数分歩くと、印のついてあるお店の前に着いた。


 ―カラン……


「いらっしゃ……ん?」

「どうした店主。何か変なものでも見たような顔をして。」


 カウンタの奥にクルンとカールした髭をもつダンディなおじさんと、その前に座る男が振り返る。その男は一言で言うと……


「真っ黒だ。」

「黒は闇に映えるからな。戦闘において有利な事が多い。お前もそうだろう?」

「僕は初めからこれだったね。特に考えてもなかったけど。」

「まぁいい。ここで会ったのも何かの縁だ。1杯くらい奢るぜ?」


 随分気前のいい男である。カウンターに置いてある兜は当然黒。髪も鎧もマントも全てが黒一色。


「それじゃまるで黒騎士……」

「俺の事知ってんのか?」

「ほほ。この街で貴方を恐れない人……知らない人はいないでしょう。」

「店主。今恐るって……。」

「気のせいではないでしょうか?」


 悪い人ではなさそうだし。僕はその人の横に座る。店内はそれ以外誰もいなく、どこにでも座れる状態であった。


「皆さまはお食事ですか?メニューはこちらにございます。決まり次第お伝え下さい。」

「店主。こいつにエールだ。」

「はい。ご用意します。」

「あの、僕はお酒飲んだ事が……」

「なんだそりゃ?」

「成人していないって言うか。」

「年はいくつだ?」

「16になります。」

「全然成人してんじゃねーか。エールはそんな強くない、飲んでみるといい。」


 半ば強引に勧められたエールは少しピリッと苦い気がした。これが大人の世界か……。それ他の料理はとても美味しく、皆んな満足していた。


 第2堀がまともで良かった。やっと王都っぽく……はないけど。スタートは無事にきれた気がする。

セロー「すいませーん!美味しいご飯が食べれるところ知ってますか?」

おばちゃん「あら?誰かのおつかい?偉いわね。」

セロー「あそこにいる師匠のために聞いてくるの!」

おばちゃん「師匠ってあの黒い……頑張ってるみたいだから、穴場を教えてあげるわ。そこの大衆食堂もいいけど、この時間混むからね。」

セロー「わーい。ありがとうございます。」

おばちゃん「地図はあるかい?」

セロー「ないです!」

おばちゃん「なんだか心配だねぇ。いいわ、これ持って行きなさい!印も付けたから、余程のことがない限り迷わないわ。」


セロー「ふんふん。ありがとうございます!」

おばちゃん「ほら、飴玉あげるから。これ食べて頑張るのよ。」

セロー「ありがとー!じゃ!」

おばちゃん「お嬢ちゃん!師匠さんはそっちじゃないわ!どこ行くのー!?」

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