↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら太子だったんだが、なぜか後宮が私と息子の禁忌の恋に沸き立っている  作者: zhaozhao


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
6/69

第6話 私は転生者を探しているだけなのに、なぜか国の制度が変わっていく

もちろん。


すべての人間が、私の意図を理解できるわけではない。


例えば、工部侍郎。


ある日、私は工事現場を視察していた。


そこで、河川工事の進捗を確認している工部侍郎を見つけた。


もしかしたら、こういう技術系の官僚なら、現代人らしい考え方が残っているかもしれない。


そう思った私は、何気なく尋ねた。


「工部侍郎。」

「一つ聞きたい。」

「一つの大きな工事で、最も重要なものは何だと思う?」


彼は真剣な顔で考えた。


「材料……でしょうか?」

「違う。」

「では、職人ですか?」

「違う。」

「予算……?」


私は頷いた。


「それも重要だ。」

「では、他には?」


工部侍郎は腕を組み、長い時間悩んだ。


そして、恐る恐る口を開いた。


「……祭祀、でしょうか?」


私。


「……」


なるほど。


この人ではない。


現代人なら、工事の成功を祈る前に、まず計画や管理を考えるはずだ。


そう思った。


……のだが。


半月後。


工部から新しい制度案が提出された。


《国家工事管理制度》。


すべての工事は事前に計画を作成。

期限を設定。

担当者を明確化。

進捗を定期確認する。


その結果、工事の効率は大きく向上した。


私はその報告書を眺めながら、しばらく言葉を失った。


……私はただ、転生者かどうか確認しただけなのだが。


なぜまた国の制度が改善されている?


その後。


私は一人ずつ試す方法を諦めた。


朝廷には官僚が多すぎる。


この方法では、いつまで経っても終わらない。


それに最近、皇帝も明らかに私の異変に気づき始めている。


このまま続ければ。


夫を見つける前に、私自身が怪しまれてしまうかもしれない。


だから私は方針を変えた。


個人ではなく、組織ごと調べることにした。


まずは六部から確認する。


最初の標的は、戸部。


財政を担当する部署だ。


もし現代人がこの世界に来ているなら、最も痕跡が残りやすい場所は、おそらくここだ。


数字。

統計。

管理。


現代人が得意とする分野が集まっている。


私は戸部の官僚たちを集め、近年の財政状況について報告させた。


すると。


彼らは一斉に話し始めた。


土地税。

商業税。

塩の収入。

倉庫の管理。

帳簿の記録。


次から次へと説明が続く。


正直、途中から頭が痛くなってきた。


そして、一時間ほど聞いた後。


私はとうとう我慢できずに尋ねた。


「では。」

「この国が一年間で生み出している富の総量は、どのように把握している?」


その瞬間。


戸部全体が静まり返った。


戸部尚書は、しばらく私を見つめた。


「殿下……」

「国全体の富……ですか?」

「そのようなものを……どう計算するのでしょうか?」


私はそこで気づいた。


当然だ。


この時代には、国家全体の経済規模を数値化するという考え方自体が存在しない。


しかし。


三日後。


戸部から一つの新しい奏上書が届いた。


《国家富力統計計画》。


そこには、


土地。

人口。

商業活動。

生産量。

流通状況。


国全体の経済を把握するための具体的な方法が書かれていた。


私は読み終えて、完全に黙り込んだ。


……。


私はただ、現代人を探していただけなのに。


なぜまた財政制度改革を起こしている?


その奏上書を見た皇帝は、大いに喜んだ。


「これは素晴らしい。」

「すぐに実施せよ。」


私はその横で、ただ呆然としていた。


次の標的。


工部。


私は再び、現代人を探すための質問を試した。


工事現場を視察していた時。


私は何気なく尋ねる。

「今年の計画は予定通り進んでいるか?」


工部尚書は首を傾げた。

「計画……?」

「殿下がおっしゃるのは、工事の日程のことでしょうか?」


私は頷いた。


「まあ、似たようなものだ。」


結果。


半月後。


工部から新しい制度が発表された。


《年度工程計画制度》。


すべての工事に明確な目標を設定。

段階ごとに確認。

責任者を決める。


その結果、工事の進行速度はさらに向上した。


私はもう何も言えなかった。


この時代の人間。


一体どうなっている?


私は転生者を探しているだけなのに。


なぜ私の周囲から、大周という国そのものが変わっていくのだ。


それでも。


どれだけ試しても。


私は彼を見つけられなかった。


聞き覚えのある言葉。

現代人特有の考え方。

懐かしい反応。


何一つ見つからない。


もしかして……。


私の考えが間違っていたのか?


もしかして。


彼は、この世界には来ていないのか?


そんな疑問が頭をよぎった時。


落ち込んでいた私に、突然転機が訪れた。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

現代から来た大切な人を探し続ける太子。


しかし、手がかりは見つからず、周囲の人々ばかりが変わっていく……。


果たして、彼女が探している相手はどこにいるのでしょうか。


そして、次に太子の前に現れる人物とは――?


「もしかして、この人では?」という予想があれば、ぜひコメントで教えてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。