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転生したら太子だったんだが、なぜか後宮が私と息子の禁忌の恋に沸き立っている  作者: zhaozhao


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34/69

第34話 皇帝に「これ以上は踏み込むな」と警告した

私が口を開こうとした、その時だった。


奥の間から、ドンという鈍い音が響いた。


続いて、裸足で床を踏む小さな足音。


パタ、パタ……。


私たちは同時に振り返った。


寝殿の扉が勢いよく開く。


そこに立っていたのは、目をこすりながら出てきた蘇貴妃だった。


長い髪は乱れて肩に流れ、貴妃用の寝衣の帯は半分ほどほどけている。

その絶世の美貌には、眠気と不満がありありと浮かんでいた。


「ママ、お話はもう終わったの?」


入り口に立った彼女は、私の顔を見た。


それから、皇帝の裸の上半身へ視線を移す。


そして、もう一度私を見る。


三秒ほどの沈黙。


次の瞬間――


彼女は慌てて両手で目を覆い、大声で叫んだ。


「パパ、服着てない!」


皇帝はまったく動じず、椅子の背に掛けてあった、まだ半分濡れている寝衣を手に取って肩に羽織った。


「パパの服が濡れたんだ」


「どうして濡れたの?」


「ママにかけられた」


小満は目を覆っていた手をゆっくり下ろす。


そして私のところまで歩いてくると、私の袖をぎゅっと掴んだ。


その顔は天下の美貌を持つほど美しいのに、今は心配そうに私を見上げている。


「ママ、どうしてパパを叩いたの?」


「……」


私は言葉を失った。


その後ろで、皇帝の肩がわずかに震えた。


……笑っている。


私は腰をかがめ、小満を抱き上げた。


大人の女性の身体は、思った以上に重い。


それでも私はそのまま腕の中に抱え、奥の間へ戻って寝台に寝かせた。


小満は横になると、私の指を握ったまま離そうとしなかった。


目を閉じながら、小さな声で言う。


「ママ、ここで寝て」


「私は外の間で寝る」


「嫌。ここで寝て」


私は振り返った。


そこには、入り口に立つ男がいた。


皇帝はまだ少し湿った寝衣をまとい、柱にもたれている。


蝋燭の明かりが、その輪郭を静かに照らしていた。


彼の視線は、私と小満の二人に向けられている。


ふと、さっき彼が言った言葉を思い出した。


――毎晩、あの龍床に横になりながら、お前たちがちゃんと眠れているのか、悪夢を見ていないか、誰かに抱きしめてもらえているのか……そんなことばかり考えていた。


私は少し黙った後、口を開いた。


「入って」


皇帝がゆっくりと目を上げる。


私は彼を見ずに、小満へ布団をかけながら続けた。


「あなたはそっちで寝て」


「真ん中には小満がいるから」


「……それ以上、越えてこないで」


皇帝は一瞬だけ私を見つめた。


だが何も言わず、静かに歩いてくる。


寝台のそばに腰を下ろし、眠った小満の顔を見つめた。


小さな手は、片方で私の指を握り、もう片方で皇帝の衣の裾を掴んでいる。


まるで橋を架けるように。


私たち二人を、小満が繋いでいた。


やがて、蝋燭の火が消された。


暗闇の中。


真ん中で穏やかな寝息を立てる小満を挟み、向こう側から聞こえる彼の呼吸は、静かで落ち着いていた。


「おやすみ」


低く、優しい声が暗闇の向こうから届く。


私は返事をしなかった。


けれど、布団の中で伸ばした指先が、小満の手のひらを越えて、彼の指先に触れた。


皇帝は一瞬、息を止めたようだった。


そしてゆっくりと、私の指を握り返した。


夜風が庭の木々を揺らし、さらさらという音が遠くから聞こえる。


宮城の外では、夜を告げる鐘が三度鳴った。


私は目を閉じた。


そして小さく息を吐く。


この混乱だらけの宮廷生活は――


ますます、取り返しのつかない方向へ進んでいるようだった。

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