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転生したら太子だったんだが、なぜか後宮が私と息子の禁忌の恋に沸き立っている  作者: zhaozhao


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第21話 もう一回だけ、お願いだから

私は書斎に閉じこもり、紙の上に何度も筆を走らせていた。


バラバラだった出来事が、まるで散らばった珠のように、一本の糸でつながっていく。


一つ目の珠。


異世界に来た初日。


皇帝と初めて対面した時、彼は私を長い間見つめていた。


その時の私は、太子としての自分を見定めているのだと思っていた。


でも今考えると――


あの視線は、何かを確かめているようだった。


二つ目の珠。


小満が毎晩東宮に泊まるようになり、妙な噂が広がり始めた。


普通の皇帝なら、そんな話を耳にした瞬間、激怒するはずだ。


なのに彼は違った。


問いただすことすらしなかった。


三つ目の珠。


私は朝廷で大臣たちを相手に好き勝手探りを入れ、半分の朝廷を大混乱に陥れた。


それなのに皇帝はずっと傍観していた。


止めるどころか――


最後には私を褒め、褒美まで与えた。


四つ目の珠。


あの数々の贈り物。


どれも太子が好みそうなものではなかった。


全部、私が好きなものだった。


私の好み。


私の趣味。


私の習慣。


彼はまるで、ずっと昔から私を知っているかのようだった。


五つ目の珠。


彼の視線。


いつだって向けられる先は、私だった。


観察するような目。


興味を隠せない目。


優しい目。


そしてその奥に、ほんの少しだけ隠された――


懐かしむような感情。


筆先が止まる。


私は紙に書き連ねた言葉をじっと見つめた。


そして突然、気づいた。


私はずっと、一番簡単な可能性を無視していた。


もし――


皇帝は「太子がおかしい」と気づいたのではなく、


最初から私を探していたのだとしたら?


もし――


私が探している夫は、朝廷にいるどこかの臣下ではなく、


龍椅に座っている、あの人なのだとしたら?


その考えに、私は思わず息を呑んだ。


私は立ち上がり、部屋の中を何度も歩き回った。


一周。


二周。


三周。


すべての手がかりが、同じ答えを指している。


でも、その答えはあまりにも荒唐無稽だった。


私は太子に転生した。


五歳の息子は蘇貴妃になった。


そして私の夫は――


私の父皇になった。


一家三人。


異世界で、これ以上ないほど気まずい身份の輪を作り上げてしまった。


この三ヶ月。


私は必死に人を探し、


何度も警戒し、


毎日怯えながら過ごしてきた。


なのに――


私が探し続けていた相手は、ずっと金龍殿の上に座り、


私が必死に演じる無意味な芝居を、


全部見ていたのだ。


「ママ……」


「どうして手、ずっと震えてるの?」


小満が近づいてきた。


小さな頭を机の端に乗せ、


伸ばした手でそっと私の指先に触れる。


私は振り返った。


そこにいるのは、後宮一の美貌を持つ蘇貴妃の顔。


でも、その瞳の中にあるのは、


まだ何も知らない子供の純粋さだった。


私は胸の中で渦巻く感情を押し込み、


小さな声で尋ねた。


「小満」


「前に言っていたよね」


「皇帝の匂いが、すごく懐かしいって」


小満は少し首を傾げた。


そして真剣に思い出す。


しばらくして――


大きく頷いた。


「うん」


「すごく似てる」


「昔、父さんが僕を抱っこしてくれた時と同じ匂い」


「それに……」


小満は続けた。


「頭を撫でる時の仕草も」


「全然変わってない」


最後に残っていた僅かな希望が、


完全に砕け散った。


私が何か言う前に。


外から太監の緊張した声が響いた。


「陛下、東宮へお越しになりました」


その瞬間。


背筋が一気に強張った。


来た。


私が立ち上がるより早く、


小満は私の袖を離し、


いつものように遊びをねだった。


「もう一回だけ」


「最後の一回だから」


「お願い!」


慣れた動きで私の後ろへ回り、


小さな手足を使って器用に背中へよじ登る。


そして、いつものように私の背中に跨った。


私は四つん這いになり、


酸っぱくなった腕を震わせながら、小さく譲歩する。


「本当に最後の一周だからね」


「やだ!」


小満は私の服をぎゅっと掴み、


嬉しそうに叫んだ。


「お馬さん、走れー!」


「出発!」

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます!

少しでも「面白い!」と思っていただけたら、ぜひ評価やブックマークで応援していただけると嬉しいです。

「この先どうなるの?」と思った方は、ぜひコメントで感想を教えてください!

皆さんの応援が、続きを書く一番の力になります。次の話もぜひ楽しみにしていてくださいね!

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