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転生したら太子だったんだが、なぜか後宮が私と息子の禁忌の恋に沸き立っている  作者: zhaozhao


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20/72

第20話:父上は……私を口説いている?


翌日。東宮。


私は徹夜で朝廷内の人物相関図を整理していた。


そこへ突然、勅命が届いた。


「陛下がお呼びです」


背筋が凍った。


……まただ。


最近、皇帝が私を呼ぶ頻度が日に日に増えている。


いや、増えすぎている。


もはや異常なレベルだ。


普通の皇帝なら――


臣下を召し出す。

奏書を確認する。

政務を処理する。


だが、うちの皇帝は違う。


太子を呼ぶ。

太子を呼ぶ。

そしてまた太子を呼ぶ。


私は本気で疑い始めていた。


もしかして、最近あまりにも人を調べすぎて、知らなくていい秘密にまで辿り着いてしまったのではないか。


そんなことを考えながら、私は御書房へ向かった。


その道中、ずっと考えていた。


もし今日、死ぬなら――


どうすれば一番格好よく死ねるだろう、と。


御書房。


中へ入ると、皇帝は筆を走らせていた。


私が入ってきたことに気づいても、顔を上げない。


「来たか」


「臣、父上にご挨拶申し上げます」


「うむ」


……。


空気が静まり返る。


私は少しずつ緊張してきた。


普通なら、上司が部下を呼び出した時はこう言うものだ。


「任せたい仕事がある」


あるいは、


「最近よくやっている」


だが、この皇帝は違う。


ただ私を立たせる。


ずっと。


立たせたまま。


私が居心地の悪さに耐えられなくなった頃――


ようやく皇帝が口を開いた。


「最近も、人を探しているのか?」


心臓が跳ねた。


「……探している? 何をでしょうか」


必死に平静を装う。


皇帝はゆっくり顔を上げた。


その瞳には、どこか意味深な笑みが浮かんでいる。


「自分で考えてみろ」


背中に冷たい汗が流れた。


何のことだ?


もちろん、探しているのは夫だ。


でも……。


なぜ皇帝が知っている?


まさか。


私が偽物だと、もう気づいている?


頭の中が高速で回転する。


しかし――


次の瞬間。


皇帝はふっと笑った。


「そう緊張するな」


「朕はただ気になっただけだ」


「一体どんな相手なら、お前がそこまで長い間探し続けるのか、と」


……え?


皇帝は知っている?


そこまで?


私は驚きすぎて、しばらく言葉が出なかった。


その間に、皇帝は筆を置き、ゆっくりこちらへ歩いてくる。


「なぜ黙っている?」


「……」


まさか言えるわけがない。


『夫を探しています』


なんて。


仕方なく、私は適当に誤魔化した。


「父上」


「私は……その者と、とても深い絆があります」


皇帝の目がわずかに動く。


「どれほど深い?」


私は少し考えてから、真剣に答えた。


「もし見つけられなければ……私はきっと、とても悲しむでしょう」


その瞬間。


御書房が静まり返った。


皇帝は私を見つめたまま、長い間何も言わなかった。


その視線は深くて。


私には、何を考えているのか全く分からない。


やがて――


皇帝は低く笑った。


「なるほど」


「随分と一途な人間なのだな」


東宮へ戻った私は、すぐに息子を呼び、緊急家族会議を開いた。


「事態は深刻です」


息子はお菓子を頬張りながら首を傾げた。


「パパ、見つかったの?」


「……まだ」


「じゃあ、なんで深刻なの?」


私は深く息を吸った。


そして、重々しい表情で告げる。


「皇帝が……最近おかしい」


息子は瞬きをした。


「どこがおかしいの?」


私は長い沈黙の後。


ようやく、震える声で言った。


「父上は……」


「私を口説いている気がします」


――。


空気が凍った。


息子の口から、食べていたお菓子がぽろりと落ちた。


「……」

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます!


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